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それでも、前へ。

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目に見えない不安や「こうあるべき」に、自分の気持ちが揺らぎやすい時代かもしれません。過ぎたことを後悔して、悩んで、立ち止まる。でも、それでも、前へ。踏み出すことを決めた人のそばに… もっと読む
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人は案外、変わることができる。――自分をチヤホヤさせて、前へすすむ。

先の状況を見通すことが難しく、どこを目指していけば良いのかわからない。何を信じればいいのか白黒ハッキリしない状況に、心がどうにも落ち着かないと悩む人も多いのではないでしょうか。 鳥取から全国に向けて「メンタルヘルスケアの仕組みづくり」を目指す公認心理師/臨床心理士の谷口さん。気持ちを専門に扱う谷口さんは、自分に訪れる苦しい状況をどう捉えて、前へ進んできたのか。 自分の「ありたい姿」を決めて、決めたことを信じて、行動してみて、行動できたらちやほやして、修正したくなったら修正

介護にすべてを奪われた私が、「こうあるべき」を手放すまでーー「女性がやるべき」はいつか幻に

多様性が受け入れられるようになった今。選択肢は増えつつありますが、「こうあるべき」という規範意識は未だ根強く残っており、至るところで私たちを縛っています。 「介護は家族がすべき」もその一つ。20代の頃、子育てをしながらパートナーのおじ・おばの介護を経験された神戸貴子さんは、Wケアの大変さを実感する中で、介護保険ではカバーしきれない部分を補うケアサービス「わたしの看護師さん」を立ち上げようと思い立ちます。 女性だから、家族だから、地方だから。誰かが決めた「こうあるべき」に息

「自分には、できることしかできない」から始まる自分の人生ーーー等身大「鬼嫁」の人生の歩き方

ゲストハウス、書店、カフェ、映画館…湯梨浜町の松崎地区は、鳥取県外の若者たちが次々移住して事業を始めるようになり、それがさらに新たな移住者を呼びこむなど新しいコミュニティをつくっているエリアとして知られています。 野口さんは松崎出身。現在は家業の総合衣料店を経営しており、この10年、街に移住してきた若者たちを積極的にサポートしてきたひとりです。また、10月の3と8のつく日に商店街で行う地域伝統の朝市「三八市」を復活させたり、近所にある実家の玩具店を改装してコミュニティースペ