漢検準1級R4-1受検レポート

さて、初挑戦してきました。
今回は、大問ごとにどんな感じで解いたのかを簡単に振り返ってみたいと思います。

【1・読み】 26/30点
×…7、24、28、29
所々難しかったですが、なんとかなりました。
8の「舞姫(ぶき)」、13の「皐魚(こうぎょ)」あたりは初見でびっくりしました。
16の「己巳」……出ました十干十二支。「上巳」から類推して、「きし」と書けました。
20の「糞掃衣」。初見でしたが、①まずは普通に「ふんそうえ」と読む、②連濁で「ふんぞうえ」となるのではないか……という推測で書けました。
28は「シカに」、29は「イズクンぞ」と反射的に読んでしまったのが反省です。文脈としてどうなのかを考えたり、その感じの色々な読み方を知っておく必要があると思いました。

【2・表外読み】 7/10
×…7、9、10
7は「数」を「数多(あまた)」と誤解、9は反射的に「シカく」と誤読、10も反射的に「しるし」と誤読。得意な大問だっただけに、もう少し点数を伸ばしたかったところ。

【3・一字訓】 8/10
×…2、5
ここは満点狙えました。2「輿い」、5「湛然」しっかり当てたかった。

【4・共通の漢字】 4/10
×…2、4、5
点数としては、全滅は避けたのでまあヨシとしたい。
3の「老」はすぐにわかった。少し考えて、1は「国威」とあったので「発揚」の類義語かなと推測して「揚」と書けました。
次に考えたのは4で、「始祖」が浮かんだけれど「祖述」を知らなかったので、自信をもって書けなかった。結果的に「口」にしてしまった。
5も、「疑」「疎」「滞」などいろいろと候補を考えましたが、結局答えられず。
2は完全にお手上げ。5題の中では一番難しかったのでは。答えは「幽」と聞いても、いまいちピンと来ず。「幽鬼」という言葉があるとは。

【5・書き】 36/40
×…16、17、20
ここは結構すらすら書けたの。
4の「賞翫」は、安全に「賞玩」と書きました。
7「鞘当」、9「簾」、10「瓢箪」あたりも、許容字体を使って安全にいきました。
16「シンタン」、「深胆」と書いてしまったが正しくは「心担」。
17、「笠に着る」、このカサが出てこなかった。語彙不足。
19の「伍す」はわかったが、20は「期す」が正解とのことだが、見事にだまされて「悟す」と誤答。これは、作問した人が上手かった。全国で何人引っかかったことか。

【6・誤字訂正】 10/10
なんと全問正解。
1の「華燭の典」は簡単、2の「端緒」も簡単。
3は少し考えて、「威信」。
4と5がピンとこなくて、一旦放置。
4は、四字熟語から「併呑」を思い出して、無事に回答。
5は、流し読みしてしまっていましたが、よく見ると「シュン」が山偏になっていなかった! 「険峻」ですね。

【7・四字熟語】 22/30
×…2、6、14、15
得点源としたい四字熟語、もう少し伸ばしたかった。
問1の書きは、割とすらすら書けた。
2は、まさかの「万根」と誤答。
6は、初見。「一紙」ときたので「半箋」と書いてみたが、正しくは「半銭」。
14、選択肢は合っていたが、読み方が「にんじょく」ではなく「にんにく」。……ガーリック?
15、これは当てたかった。選択肢自体を間違えたので、反省。正解は「トキ燕麦」。

【8・対義語/類義語】 12/20
×…1、7、9、10
初挑戦としては、マアマアの出来か。
1「送別」の対義語の「留別」を、私はなんと9に記入していました。作った熟語は合っていたのに、違う語と結びつけてしまいました。これも、作問した人がいちまい上手でした。いい問題です。
悔やまれるのは、7の「惹起」。「惹」の字をド忘れしてしまいました。やはり基本は大切ですよね。

【9・故事ことわざ】 12/20
×…1、2、5、7
もう少し点数を伸ばしたかった。
1「ゴトベイ」、2「ムカウ」は別格で難しかった。最初に問題を見たとき、正直心が折れました。
5の「藁」は下の「木」を書き忘れ、7は「狐」と「孤」と誤記。この2問はもったいなかったなあ。
1「ゴトベイ」、なんと問題用紙にはなんとかひねり出して「五斗米」と書いていました! しかーし、後に「五斗」と書き換えてしまいました。(ペッタンペッタン🎵) おしかった!

【10・文章題】 16/20
わりと得意な大問だったので、期待通りの出来でした。
2の「キョウリョウ」文脈に沿ったときにどの熟語かが難しかった。第一感「狭量」だったが、正解は「橋梁」。
3の「キザ」は、普段からわりとカタカナで書いてごまかしがちな言葉。全く、アイディアが出ませんでした。正解は、「気障」。

【分析】
合計得点……151点
当てたかった(ほぼケアレスミスに近い失点の)問題……14点
→期待できた得点……165点

「漢検マスター」を使って基本を固めることだけに絞って勉強してきた4ヶ月間でしたが、やはりこの14点分が合否を分けたのかなと思います。ここは素直に、反省です。引き続き、「漢検マスター」で基礎の定着に努めます。
とはいえ、期待できた得点は165点。かなりギリギリ。次回の受検までには、基礎固めの他に「知っている言葉を増やす勉強」も必要だなと考えました。ちょっと作戦を考えました。

【感想】
非常に気合いも入ったし、緊張もしたし、一生懸命頑張った漢検本番でした。結果はあと一歩、自分としてはかなりの大健闘だと思っています。
「1回目の善戦に油断して2回目に失敗し、以降ダラダラ……」という受検パターンがあるという噂を耳にしましたが、次回ではきっと合格できるように、もう早速リスタートしていこうと思います。

Twitter界隈の先輩方にたくさんアドバイスをいただいたおかげで、ここまでくることができました。本当にありがとうございました!


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