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「18禁カレーチップス」で高校生15人体調不良。自己責任か、販売元の責任か?

東京都大田区の都立六郷工科高で起きた「18禁カレーチップス」による体調不良事件は、多くの議論を呼び起こしているようです。

製造元である磯山商事が謝罪を表明しましたが、問題の本質は果たしてどこにあるのでしょうか。

辛い物好きとして気になったので、少し調べてみました。

まず、磯山商事の公式サイトを見ると「18禁カレーチップス」に関する厳しい警告が明確に記載されています。「18歳未満の方は食べないでください」、「高血圧、体調不良、胃腸の弱い人も食べないように」など、10項目にわたる注意喚起がなされています。これらの警告からも、製品が非常に強い刺激物であることは一目瞭然です。

そもそも辛味というものは、ただの味覚ではなく、実際には痛みの一種です。過度な辛味は粘膜や胃に炎症を引き起こし、迷走神経反射によって血圧が急激に低下して昏倒する可能性もあります。そのダメージが後を引くのは食べた瞬間だけではありません。口から入って排出されるまでの数日間、痛みが続くこともあります。

それでは、なぜ高校生たちはこのようなリスクを冒してまで「18禁カレーチップス」を食べたのでしょうか。

ここで考慮すべきは、彼らが小さな子供ではなく、ある程度の判断力を持っているという点です。辛い物を食べたのが初めてということも考えづらいでしょう。警告がこれだけ明確に示されているにもかかわらず、彼らがそれを無視して食べたのは、お気の毒ですが、自己責任であると言わざるを得ません。

もちろん、製造元にも一定の責任はありますが、食品の販売ルールを順守しているのであれば、あくまで毒物ではなく辛い商品を出しているだけ

摂取し過ぎたり、誤った食法をして健康に問題が生じたとしても、結果的に乳児が口にしてしまったはちみつを売った業者や、ジョロキア自体を販売する業者、アルコール飲料の販売業者が罪に問われないのと同じように、「18禁カレーチップス」の製造元も法的な責任を問われるべきではないと考えます。

ただ、この事件を通じて「突き抜けた辛さ」が肉体に与えるダメージについて再考した方が良いかもしれません。ピリ辛くらいならともかく、過度に辛い商品は食道癌などを誘発する危険性もあります。

辛味は単なる味覚ではなく、身体に対する強い刺激であり、適切な注意と判断が求められます。いわゆる「激辛」商品はずっと一定の需要がありますし、私も中本のラーメンやら激辛ポテチやら大好きですが、製品を手に取る際には、自らの健康を第一に考えることが大切です。

結論として、今回の事件は製造元の責任はあまりなく、自己責任の範疇にあると言えるでしょう。消費者としての責任を再認識し、適切な判断を下すことが必要不可欠です。好きな人にはたまらない商品を出しているこのメーカーが、過剰に叩かれて販売停止などに追い込まれないよう願います。


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