翻訳記事:U21代表クロアチア合宿

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U21国青克罗地亚拉练总结1:收获超值 贵在坚持_国内足球_新浪竞技风暴_新浪网 (sina.com.cn)

パリ五輪を目指す中国U21代表は、クロアチアで84日間に渡る長期合宿を実施した。中国の有名なサッカー記者、馬徳興(Ma Dexing)氏の記事。

前回記事でU16代表監督は海外長期遠征を否定したが、それとは真反対の考えに基づく遠征&記事。

個人的に、この年代の選手は試合経験を積むことが最優先と考える。
中国では強力外国人の存在や、育成の遅れで多くの若手が国内にいてもなかなか試合経験積めない状態だった。かつゼロコロナ政策で海外遠征や招待が困難な現状に限れば、クラブで試合出れない選手に限り海外長期遠征はありとは思う。ただ84日、約3か月は長すぎ・・
また劉祝潤などクラブで戦力の選手は無理に招集すべきではない。あくまでリーグやクラブが代表選手の根本であるべきだ。

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 クロアチア現地時間10月28日夜、2001年生まれ~世代のU21代表一行は84日のクロアチア遠征を終え、ザグレブから帰国。その後規定に基づいて隔離(注:現状では10日間)の後に解散予定。
この長期海外遠征について、筆者(馬徳興)は極力客観的な総括を行う。


  中国サッカー協会(以下協会)がこの合宿を実施した意図は明確で、2024のU23アジアカップ兼パリ五輪のアジア予選だ。レベル的にも中国の選手はアジアでの競争力は高くない、そのため協会もコーチ陣もこの遠征で多くの試合を経験することで、試合感覚や経験値を上げることを期待している。
 こうした背景で、U21代表は84日間で26試合、3日に1試合のペースで試合を消化。全30選手をローテーションした。合宿後期は長期遠征のせいか疲れや、怪我も増えてきた。かつ長期間国外に滞在することで若い選手達のメンタル面の不安もあり、大敗することもあった。だがそれでも効果は達成できたといえよう。
 筆者が現地で取材した印象では、このような海外合宿はもっと早く実施され、続けられるべきだ。少なくとも10/26にクロアチア1部(注:2部相当)NKソリンとの試合で筆者は合宿の効果を感じた。相手の速いく激しい攻守切替に、U21代表は適応し良いプレーも多く、進歩を目の当たりにした。試合は負けたが、接触やデュエル、攻守切替の速さなどは明らかに向上した。

  合宿中にインタビューした選手は皆、中超のクラブがクロアチア2部相当に来ても適応できるとは限らないと言った。トップリーグは言うに及ばずだ。クロアチアの試合リズムに適応することで、アジアに戻っても日韓サウジなどトップクラス以外の相手なら何とかなるだろうと自信を得た。

 今回全30選手中、主力とそれ以外の区分も見えてきた。遠征途中に合流した劉祝潤(Liu Zhurun上海海港)と陶強龍(Tao Qianglong武漢三鎮)は大怪我などでもない限りは主力だろう(注:劉、陶ともに7月のE-1選手権に選出されAマッチデビュー。大会後クロアチアへ)。
 パフォーマンスが悪かったり、能力に限りがある選手や、闘争心が×sねshうなどは、次はメンバー外になっているかもしれない。クロアチアという欧州のレベル高い場所で、どの選手がオリンピックに向けた戦いに相応しいかを見分けられる。中国リーグはリズムも遅く、レベルに限りがあり、国内リーグで活躍しても国際舞台で通用するかは限らないからだ。これは今回クロアチア合宿の2番目の収穫だ。
 実戦を通じて多くの選手は自信をつけ、来年のクロアチア遠征に期待を膨らませている(注:ってことは来年もクロアチア合宿やるってこと?)
 レベル的に中国内ではここまで高レベルの相手を探すことは難しい。合宿後半には、主力とそれ以外の差が顕著になり、一部控え選手のプレイには失望した。超えてやろうといった積極的な態度でなく、「どうせついていけない」という感じ。
 だからこそ、阿卜杜肉蘇力(山東泰山)はインタビューで「クロアチアで最も印象的なのは、彼らはどのカテゴリでも、どんな時も放棄せず最後まで戦う,これが欧州のプロ選手の移籍なのだろうし、我々が学ばねばならない」

 

 「試合がとても多い」選手たちの共通の感想だ、試合数だけでなく質も打開。多くの試合を通じて選手やチームは立ち位置を明確にできた。

U21代表の戦績は下記:(注:級別が相手のリーグランク、ニは2部相当の意味)

  今回通算26試合、9勝3分14敗、29得点42失点。結果だけ見れば良くないが、クロアチアトップリーグのチームとの3試合はいずれも1‐3、10月中旬からは疲労や帰国近づいたこともあり状態は落ちたが、それ以前の22試合で失点は平均1.27。終盤に失点が嵩んだのホームシック等もあり理解できる。 
 今回はクロアチアサッカー協会の支援や協力があった、26試合は3種類に分割できる。
①クロアチア協会が手配した2部相当との12試合:3勝1分8敗
②クロアチア協会が手配した親善試合6試合、トップリーグ3チーム含:1勝2分3敗。トップリーグには3敗、3部相当と1勝2分
③中国側が連絡し、クロアチア協会の協力のもと追加された8試合:5勝3敗
主に3部、4部相当のクラブや、U19チーム、更にボスニアU19代表が含まれる。ボスニアU19は中国U19と対戦予定だったが、U19がアジア予選のため予定変更になりU21代表と対戦した。

 遠征前に、U21代表監督の成耀東は(Cheng Yaodong 現役時代上海申花等でプレイ、1992年アジアカップ代表)、できれば2部相当との対戦を希望し、クロアチア協会は①の12試合を手配。このレベルの相手と多くの試合をすることは現在のU21代表選手たちにとって大いにトレーニングになる。
 トップリーグ3チームとの対戦で、相手は控え選手だったがレベルの高さを示した。選手たちは来年もしまたクロアチア遠征するならと問われ、皆2部相当が良いと回答した。


  30名中、黎騰龍(Li Tenglong/ロシア出身で現在スペイン下部リーグ)を除く29名は中国内から。陶強龍、劉祝潤、黄子豪(HuangZihao/南京城市)はE-1選手権後に合流した。それ以外の元々招集されていたが、クラブ側の拒絶でクロアチアに来れなかった選手たちもいる。彼らもクロアチアでの経験が出来なかったことを残念がっている

 選手の出場時間統計を見れば、ローテーションしたこともあり主力と控えは固定されてないように見える。より多くの選手にプレイさせる方針のため、試合では交代人数や回数の制限はなし。冒頭の2,3試合では交代無制限だったが、その後は5人/3回の公式戦ルールに則った。

 先発出場(首发)はDFラインの阮奇龍、高天語、劉文浩が14回で最多、続いて劉俊賢、朱越が13次、更に何龍海、鄭雪健、賈非凡,張祥碩、金潤凱、蹇韬が12回。出場試合数、全試合出場はおらず、最多が陳栄と朱啓文の24試合、易県龍は23、何龍海と高天語が22、賈非凡、金潤凱、朱越、劉俊賢が21、鄭雪健と阮奇龍が20。途中合流の劉祝潤と陶強龍はやや少なくそれぞれ14、13(注:前述通りE-1選手権出場したこの2人がエース格か)。
 出場時間1000分超えは13人、阮奇龍の1364分が最多。最少はGKを除くと左SB楊梓豪が11試合607分だが彼は負傷があった。

 彼らがクロアチア遠征する前の、中超/中甲での出場状況を見て欲しい。今回の合宿の効果が明白になるはずだ。

 出発前に中超は10節進行していたが、高天語(GaoTianyu)と劉祝潤は最多10試合出場、彼らは中国に残っても試合出れただろう。しかし他の選手はそうでなく、14名は1分もリーグ戦に出ていない

 典型的な例は北京国安の梁少文(Liang Shaowen)。彼は国安が招集拒否したためクロアチア合宿は不参加。「リーグ戦で鍛えたい」との方針だったが、国安に残った後は1度ベンチ入りしたのみで試合出場はない。結果的に彼個人だけでなく、U21代表にも、国安にとっても損失であった。
(注:梁はCBで、ACLで得点も記録。E-1選手権も追加招集されU21でDFリーダーと期待される)


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