VSミャンマー、パレスチナ
3月のニュージーランド戦はこんな感じでした。
6月のAマッチデー、中国A代表は大連でミャンマー・パレスチナと対戦。
*なお同時期に世界王者アルゼンチンが中国遠征しているが対戦はなし(アルゼンチンは北京でオーストラリアと対戦)。
アルゼンチン戦が実現しなかった理由は諸説あり
①事前にミャンマー・パレスチナ戦が決まっていたため(確かにアルゼンチンが中国遠征発表する前に情報が出ていた)
②W杯予選の抽選会に向けて、FIFAランクを上げる=星を稼ぐ必要があった
③監督変わったばかり、コロナ禍の影響もありまだ強敵と対戦する段階でない(要は負けるのが怖い?)・・的な理由で中国協会幹部が対戦を拒否した
何かしら事情あっただろうが、世界王者との対戦見たかった。ミャンマーパレスチナに勝つよりアルゼンチンに0-10で負けてもそっちの方が価値あったと思うが、興業的にも。現役世界王者と対戦する機会なんてなかなかない
格下といっても前回対戦でミャンマーとはホームで1-0(18年)、パレスチナともホームで1-1(18年)油断はできないのだが
・代表メンバー
・大連、新スタジアム
楽しみは会場となった新スタジアム。大連梭魚湾スタジアム(Dalian Suoyuwan Football Stadium)例によって開催予定だった2023年アジアカップに向けて建設された専スタの1つ。今回の2連戦がこけら落とし
2020年着工、23年4月に完成。今季後半から地元の大連人のホームスタジアムとして稼働する予定。
・試合結果
6/16 4-0 ミャンマー@大連 張琳芃30林良銘36武磊75.81
前半CKの流れからキャプテン・張琳芃(Zhang Linpeng)が先制すると、地元大連所属の林良銘(Lin Liangming)の代表初ゴールで前半2-0。
後半には武磊(Wu Lei)が2点追加し快勝も、ミャンマー相手にピンチも多く手放しで喜べる内容でもない。
しかし重要なのは747日ぶりのホームゲーム開催&勝利。2021年5月にW杯予選グアム戦(7-0)以来のホームでの国際Aマッチ。その後はゼロコロナ政策の影響もあり全てアウェイか中立地での試合だった。
6/20 2-0パレスチナ@大連 武磊.蒋光太
安定の武磊に加え、後半李磊のCKから蒋光太が代表初ゴールで快勝。
・感想
大連の新スタのこけら落し、3年ぶりのホームゲーム開催。ヤンコビッチ体制初勝利、武磊がAマッチ31点目で歴代2位、、
しかし相手が微妙だったこともあり、試合の質や価値には疑問。
次のAマッチデーでは、負けてもいいからもっと格上の相手との対戦を期待したい。
・鄭智引退セレモニー
ミャンマー戦では、鄭智(Zheng Zhi)の引退セレモニーが行われた。
1980年生まれ、02年暮れに代表デビュー後、国際Aマッチ通算108試合出場15得点。出場数歴代3位。
遼寧でデビュー、その後深圳で才能を開花させリーグ優勝&MVPに、その後山東でもリーグ優勝に貢献すると07年英プレミアのチャールトンに移籍し欧州でのキャリアをスタート、その後セルティックを経て、2010年に当時2部の広州恒大(現広州FC)へ。10番、キャプテンとしてリーグ優勝8回、ACL優勝2回、2013年には中国人2人目のAFC年間最優秀選手に。
代表は2019年アジアカップが最後。キャリア晩年は財政難の広州で2度監督就任するなど指導者メインとなり、2022年1月が最後の試合出場に。現在は広州を離れ代表のアシスタントコーチを務めている。
02年日韓W杯に間に合わず、その後は代表の暗黒期と重なり代表での実績に恵まれなかったが、それを除けば完璧なキャリアだったかと。指導者としての今後に期待したい。
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