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スマートフォンの約束

ここのところ学校へのスマートフォン持ち込みが議論を呼んでいるようだ。

柴山昌彦文部科学相は19日の閣議後記者会見で、携帯電話やスマートフォンの小中学校への持ち込みを原則禁止した文科省通知を見直す方向で検討を始めると発表した。高い所持率や災害時の連絡手段として有用なことを踏まえたもので、文科省は持ち込む際のルールの必要性も含めて議論を進める方針だ。

自分も2年前、長男が小学校を卒業するときにスマートフォンを買い与えたのだが、今回の一連のスマホ議論で論点になっているようなことをやはり心配に思ったので、いくつかのルールを作ることにした。

これが近所の友人たちの間でテンプレ的に使われる程度には評判が良いので、試しに広く紹介してみようと思う。

ちなみに元ネタは以前に話題になった アメリカで話題の母から息子へ、スマホを使う為の「18の約束」 で、自分なりにカスタマイズして作成したものである。

17のルール

スマートフォンの持ち主はお父さん・お母さんです。以下の約束を守る条件で、それを <子供の名前> に貸します。

パスワードはお父さんが決めます。勝手に変更しないこと。
なお、父はどんなパスワードを設定したかもう忘れてしまった。

故障・紛失した場合の修理費・購入費は自分のおこづかいで支払うこと。

有料のアプリやゲーム、サービスを買うときはお父さんかお母さんに報告すること。
実際にはiPhoneのペアレンタルコントロール機能で制限しているので、無料のアプリをインストールしようとするときにも自分の許可が必要な状態になっている。

充電はリビングですること。

毎日夜10時には利用をやめてリビングの充電器にセットすること。
最初は「夜10時には電源を切ること」というルールだったが、いちいち電源を切るのが面倒なので、後からこの運用に変更した。

お父さん・お母さんからの電話には必ず出ること。

ネットに他人の悪口を書き込んだり、ネットいじめに参加しないこと。

相手に面と向かって言えないようなことは、メールやネットでも書かないこと。言いづらいことでも相手に直接話す勇気を持つこと。

ポルノは見ないこと。
これについては約束が破られても武士の情けで見て見ぬふりをするつもりではある。ところで最初「ポルノって何?」と聞かれたのだが、もうちょい良い言葉はないものだろうか。

お父さん・お母さんに見られたくないと思うような写真は撮らないこと。

公共の場ではマナーモードにすること。電車の中では電話で話さないこと。

歩きスマホはしないこと。

スマホをいじるよりも、学校の勉強・宿題や読書を優先すること。
現状、読書は優先されてないなぁ・・・。

家では食事をしながらスマホをいじらないこと。
外で一人、または友人たちと食事をする機会も増えるだろうし、そのような状況についてまで制限する必要はなかろうと。

学校が決めたスマホのルールを守ること。

約束を守れない場合はスマートフォンをお父さん・お母さんに返すこと。

以上のルールをひとつずつ口頭で説明し、全て同意したことの証として、以下のような書面を作成した。

このファイルが欲しい方はGoogle Docsで公開しているのでご自由にどうぞ。

スマートフォンの約束テンプレート (Google Docs)

これを利用した友人の中には、有効期限を「中学校卒業まで」とし、3年後にルールを見直すことにしたという人もおり、それもなかなか良い工夫だと思った。

あと、昨年話題になった スマートフォン貸与契約書 も非常に面白い試みなのでぜひご一読を。

2年間運用してみて

今のところ約束は概ね守られ、勉強も部活もそれなりに頑張っている。

スマートフォンの利用時間はそこそこ長いが、中毒というほどではない。この点については、利用は夜10時まで、というルールがそれなりに効果を発揮しているような気がする。

子どもにスマートフォンを持たせることの是非

これだけ生活の中にスマートフォンが浸透している現在、もはや良い悪いではなく、いつかは持つことになるということを前提に、適切な利用方法の教育について議論すべき時期だと思う。

長男の友人たちも皆スマートフォンを持っており、部活の連絡事もLINEで回ってくるなど、実際のところスマートフォンなしでの生活は多くの不自由を強いられる状況である。

いつ持たせ始めるのが適当か、というのは難しい問題ではあるが、親の目が届くうちに適切な使い方を身に着けさせるのは親の重要な責任と思う。

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