考えていることを言語化する難しさ

坂元裕二脚本のドラマのセリフは、普段漠然と考えていることを、きれいに言語化してその事象の本質を明らかにしてくれる。
それってそう言えばいいのかーと新しい英文法を覚えたような感覚になって感動してしまう。そして宇多田ヒカルの歌詞も同じく、自分の中のはっきりしない心情をすっきりきれいに歌ってくれる。歌の世界観の中に私の思い出みたいのがすっぽり入っている感覚というか。
世の中には人の様々な思いを上手に言語化してしまう職人がいて、同時に言語化することの難しさを知る。生きていれば、分かりやすい言葉で簡単に説明できるほど単純な思考なわけがない。
自分で話していたって、なんだかうまく伝えられなかったと、いつも思う。ちゃんと話したいと思った時ほど、力が入ってしまい話の本筋がずれてしまう。そういうとき、角度を変えた見方ができれば突飛だけど伝わる話ができるのだろうか。

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