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REMO Coated AMBASSADOR(コーテッドアンバサダー)という名の、スタンダードな顔したジャジャ馬

ドラムヘッド = アンバサダー(REMO COATED AMBASSADOR)
と言っても過言ではないかもしれません

お疲れ様です。ドラマーのツジヤスヒロです

古今東西、様々なドラムメーカーが新品のスネアドラムに必ず張って出荷するヘッドが、レモ コーテッドアンバサダーです。

YAMAHA、PEARL、SONOR、DWなど、メーカーにより、
それぞれのエンブレムも印刷された、ダブルネームのヘッドもありますが、
結局、コーテッドアンバサダー!!

今回は、そんなREMO COATED AMBASSADOR
(レモ コーテッドアンバサダー)を徹底解説致します


アンバサダー(AMBASSADOR)って何?

まず、アンバサダーとは何のことでしょう?
ヘッドの種類の名前です

レモ社では、大きく分けて、ディプロマット、アンバサダー、エンペラー
の3種類があり、それぞれヘッドの厚み(プロフィール)を表しています

ディプロマット(DIPLOMAT)7.5mil
アンバサダー(AMBASSADOR)10mil
エンペラー(EMPEROR)7mil X2
1mil=1/1000インチ

ディプロマットが1ply構造(1枚皮)で一番薄く、
アンバサダーが1ply構造では、一番厚いです
エンペラーは2ply構造なので、もちろん厚いです。

REMOがプラスチックのドラムヘッドを作り出したころは、
アンバサダーも2枚皮(2ply)でした。現在のような丈夫で薄いフィルムを作る技術が無かったようです

コーテッドヘッドの仕様変更!?

コーテッドヘッド全般が2000年頃に仕様が変更になっています
もちろん、コーテッドアンバサダーも然りです

コーテッドヘッドとは、文字通りフィルムに特殊素材をコーティングして、
ざらざらした表面処理がされているヘッドです

その元となっているヘッドが2000年頃に変更となり、
業界が激震したとか、しないとか、、、

2000年より以前は、「スムースホワイト(Smooth White)」ヘッドに
コーティングされたものがコーテッドヘッドでした

それ以降は、「クリアー」ヘッドにコーティングされたものが
コーテッドヘッドに仕様変更されたのです

その仕様変更にいち早く気が付き、クレームを入れた人がいます
「日本人」です(笑)
観察力が高く、パッケージの小さな傷も許さない国民性です
「スムースホワイト」ベースのコーテッドヘッドは真っ白で、
「クリアー」ベースのコーテッドヘッドはちょっと黄ばんで見えます

もちろん音も違います
「スムースホワイト」ベースは硬めのパリッとした音で、
「クリアー」ベースはモチッとした打感で倍音が多いです

REMO社としては、完全に「クリアー」ベースに移行する予定でしたが、
日本人からの多くの要望(クレームかもしれません)があったことにより、
「スムースホワイト」ベースのヘッドも併売することになりました

区別するために、それぞれ
「スムースホワイト」ヘッドベースのコーテッドヘッド=JP (ジェーピー)
「クリアー」ヘッドベースのコーテッドヘッド=00 (ゼロゼロ)

と呼ばれています
最後の文字で識別されますので、購入する際は、気を付けてください
114BA-JP
114BA-00

00ヘッドにもいくつか種類があり、リムの処理が違うものがあります
リムにボンドを充填してヘッドフィルムを固定してあるもの、リムでヘッドフィルムを巻き込んで固定してあるものがあります

コーテッドアンバサダーの特性

さて、ここまででコーテッドアンバサダーとは、どんなヘッドなのかは、
お分かりいただけたと思います

正直、カタログスペックを並べても意味はないですよね
実際どんな音がするのか、どう扱えばいいのかが大切です

表題にもありますが、僕のコーテッドアンバサダーのイメージは
「じゃじゃ馬」です

コーテッドアンバサダーの特性としては、素直で倍音が存分に出ます
倍音が出すぎるくらい出ます
スネアだけで勝手にハウりそうなくらい倍音が出るイメージです

ただし、レコーディングとなると話は変わってきます
とても素直で、いい音に収録できます

ここが厄介なところ!!
ライブや生音では、扱いずらいのに、レコーディングではいい音になる

金属胴のスネアの場合は、すごく鳴きます
木製胴の場合は、木胴独特の硬さが抜けて、溶けやすいおとになります

コーテッドアンバサダーのチューニング

チューニングに関しては、「00」の方が、全レンジで決まりやすいです
「JP」はハイテンションにすると痛くなるイメージ

僕のお勧めは、「00」仕様です
dwエンブレムの00やカノウプスエンブレムの00は、
巻き込みリムで、より鳴りやすくなっている印象です

コーテッドアンバサダーは、チューニングというより、
ミュートとの闘いになるかもしれません。

ジェルミュートやリングミュート、布切れなど好みに合わせて選びましょう

コーテッドアンバサダーの総括

コーテッドアンバサダーは、元祖プラスティックヘッドであり、
古今東西、全世代、全メーカーに愛されているヘッドであることは、
間違いありません。

なぜ、吊るしのスネアに貼ってあるかと言えば、
スネアの特性が良くも悪くもしっかり出るからでしょう

僕は、アンバサダーがあまり得意ではありません(笑)
エンペラーが一押しです

皆さんも、自分のスネアのヘッドはいろんな種類に張り替えてみてください
もっと自分のスネアが好きになると思いますよ


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