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あー「おじさん」になっちゃった
言語研究者は言語に尊卑を決めず,記述と一般化に徹するべしとされる。つまり,世間では「若者言葉」が嫌われる中で,言語研究者はそこに潜む仕組みに関心を持つものとされる。その一例に「させていただく」の研究があるだろう。
私も言語研究者のはしくれとして言葉にしかめ面せずにいようと心がけていたつもりだった。だが,このところ学生の言葉で気になるというか妙にイラッとするものに出会ってしまった。
私「2節はこれこれこう書いて。じゃあ作業してみよう」
【机間巡視】
(ほぼ聞いてなかったように見える)学生「2節の書き方分かりません」
私「2節は提案の要点を書いて,理由をサブセクションに分けて〜(略」
学生「そういうこと(ですか)?」
実はこの仮想会話もまだあまりピンと来ていないのだけど,こちらとしては「そういうこと」と言うからには「どういうことか考えている」ことが期待するの実際はほとんど考えてないのにとても違和感を覚える。なんというか,「私の説明が悪かったの?」と言いたくなる感じがある。
上にも書いたように,言葉の尊卑を決めないようにするなら,学生のそういう言葉でイライラせず,どういうときに使っているのかをもっと観察しなければいけない。いけないのだけど,うーん。
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