MBA受験(きっかけ)

トップ校のMBAといえば日本人だと年間100-200人程度しか留学しないと言われており、大変希少な資格だと思います。TOEFL/IELTSの英語の勉強から始まりGMAT/GRE受験、そしてエッセー作成、インタビュー対策等で延べ1,000時間強の時間と数百万円単位の準備費用をかけてようやく合格することが出来る狭き門なので、このプロセスを乗り越えることが出来る人はそれなりの能力があるということは言えるのではないでしょうか。


そんなMBAを何故自分の様な凡人が志そうと思ったのか、一生懸命考えてみました。今回も箇条書きで失礼します。

・単純にカッコいいから。正直これが一番大きい気がします(笑)「MBA持ってます」って言ってみたいやん?
・転職したい。30歳になったら転職したいとずっと考えていたが、海外駐在になってタイミングを逸したが、35歳が迫ってきて焦り始めていた。
・転職したいが、何をしたいか分からない。そういう時は潰しが効くからコンサルになれと先人達は言うけれども、年齢的に厳しい。だからMBAに行って少し時間をかけて、色々な人と話しをして、何がしたいか自分の考えを整理したい。
・自分のスキルに自信が無く、特にMBAで学べるハードスキル全般(ファイナンス、マーケティング、アカウンティング、デジタルテクノロジー等)やソフトスキル(リーダーシップやコミュニケーションスキル等)をきちんと身につけることでどこに行っても通用するビジネスパーソンになりたい。
・厳しい環境に身を置いて何かに挑戦し、成長したい。かっこいい雰囲気のことを書いていますが、ぬるま湯だと頑張れないタイプでどんどん堕落してしまうからハードなことに挑戦せざるを得ない状況に自分を追い込んでいかないとダメなんです。


こんなところでしょうか。かなり薄っぺらい内容で我ながらがっかりしました。でも、こんな人でも腹さえ括って時間とお金をかければそれなりの学校に受かるんです。

ちなみにMBA受験中Short term goalとしてはTech系(GAFAとかUberとかSalesforceとか)の企業に転職したいと言っていました。これは今も本当に考えていて、文系で何のスキルもない自分ですが、MBA期間中にデジタル化やテクノロジー、プログラミングの基礎を勉強して、経営/ビジネスと開発/テクノロジーを繋ぐことが出来る存在、米国のTech系企業では良くある「Product Manager」というポジションはこれから日本でもニーズが高まってくるんじゃないかなと考えています。少なくとも私が今働いている日系の大手メーカーはTech系の企業ではないですが、デジタル化は急務ですが進めることが出来る人材がおらず、行き詰っています。

あとは今の時代にInnovationを起こした企業に身を置いて、どんな意思決定の仕方をしているのか、どういう風に仕事をしているのか等を体験して日系企業との差を感じたいと思っています。

長くなりそうなのでこの辺りでやめておきますが、Tech系企業は候補として就職活動を始めていきたいと考えています。出来れば入学までにプログラミングの基礎は勉強したいなと漠然と思っています。
ちなみにLong term Goalとしては自分でビジネスを始めたいと答えていました。これも少しは考えていますが、まだきちんとしたアイディアもないですし自分でビジネスをやるということがサラリーマンをやっている身としては実感が湧かないのが正直なところで、MBA期間中にじっくり考えてみたいと思っています。

少し話が逸れてしまいましたが、こういった考えが根底にあって、MBAに憧れをずっと抱いていたのですが、自分のスペックの低さを鑑みると志すのもおこがましいと思って真剣に考えたことはありませんでした。ただ駐在先で知り合った年の近い友人2人が夫々MBA受験、海外の大学院進学を目指していて自分のキャリアを真剣に考えている姿を見て刺激を受けました。家族も増え、仕事も慣れてしまいすっかり安定した刺激の少ない毎日を過ごしていた私にとって彼らは輝いて見えて、とても羨ましく感じました。それをなんとなく口にすると、2人とも「(私)だったらトップ校絶対チャンスあるよ!」と言ってくれました。(ちなみに2人とは別で話してます) 彼らが言ってくれたことを要約すると、


・今MBAを志す日本人が減っている。MBAはDiversityが売りの一つで、日本人が少ないのはMBAプログラム側も困っているから、アメリカ人、中国人、インド人に比べて要求されるスペック(GMAT、GPA)も低い。
・英語が出来るというアドバンテージは大きい。多くのMBA受験生は英語で一番苦労する。
・費用は投資だと考える。卒業後キャリアアップし、給料が増えれば投資回収出来る。

こういった話を彼らと夫々何度かしているうちに、気付けば行きたくてたまらない、という状況になってしまっていました。身の程知らずなことは百も承知、でもやらずに後悔するよりもやってダメだった方が諦めがつくと思い、受験を決心しました。


MBAに行くメリットの一つとして、こういった志の高く、刺激をもらえる知り合いが出来るというのも間違いなくあると最近改めて感じています。

次回以降は自分の受験プロセスについて書きたいと思います。

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