マゾ289.ろうが快感！
サディスティックな人に憧れがある。
女の子に対して「おい、お前さぁ〜」と言える人をうらやましく思う。
「この人モテるだろうなぁ〜」と思ってうっとりした目で見てしまう。
ツアーを回り、ツアーファイナルを経て札幌遠征も終わって、大きな変化を手にした実感がある。
弾き語りって、良くも悪くもなんでもできてしまうので、直前までセットリストを悩んでしまう。
できたばかりの新曲を歌いたくなる欲と常に戦っている。
特にこのツアーでは四六時中感覚が開いていて、普段音楽聴けないくらいずっとアウトプットした日々だった。
※参照「きみ287.しを」
ライブ前になるとナーバスになることがよくある。「こんな感じのほうがいいんじゃないか・・・」とか「こういう曲があったほうがいいんじゃないか」とか、ないものねだりをはじめてしまうのだ。
そこから新しい曲のアイデアが生まれたりすることも当然あるのだけど、今回、たくさんの場所を回って、たくさんの人に聴いてもらってきた中で、「今あるものだけでじゅうぶん喜んでもらえてる・・・！」ということに気づいたのであ〜る！
え？
優しい皆さんは「当たり前や〜ん」と言ってくれるかもしれない。「今までどれだけ長く音楽やってるね〜ん」と自分でも思う。
でも、お客さんのいないライブハウスのステージから、スタッフたちに向けて歌うところからはじめた自分には、たぶんずっと自信がなかった。その期間が長すぎた。
だから、イベントに合わせた曲を作ろうとしたり、場所によって“寄せようとする”癖がついていたように思う。
実際、弾き語りを始めた10年ほど前、ライブハウスで言われたことがある。
「やりたいことはわかるけど、失敗する未完成な曲より弾き慣れた曲をライブでは選んだほうがいいのでは」
できたばかりでミスばかり。そんな新曲を歌った自分に、店長がアドバイスをくれた。
このアドバイスを受けて、結局、「二度と言われないようにめっちゃ仕上げて新曲やってやる・・・」
と、”新曲できたらライブでやっちゃうスタンス”のまま10年きた。
”セルフプロデュースで事務所などの後ろ盾がないから好き勝手やってこれた”とは言える。
でも、この10年間、”無駄が多くて遠回りに進んできた”とも言えるわけ。
実際、今年、アドバイスをもらうために数年振りに会ってもらった人から「何も変わってない」と笑われた。
自分の中ではたくさんの気づきがあって、すご〜〜いたくさん変化した、成長したなぁ〜〜って実感してても、やっぱり「…もっと早くに気づけてれば…！」と思うことは少なくない。
しかし！
そういう紆余曲折も経て、全部ひっくるめて、ついに「今の自分を受け入れてもらえる自信」というものが出来上がったと思うのだ！
今までは、不安から直前までおたおたしていた。「やっぱあの曲やったほうが合うかなぁ〜」とか。
今は、「ふん、ここまできたらありのままの小野雄大見せつけてやるぜ」と、どっしり構えている自分がいる。
あるライブのMCで先輩が言っていた「お客さんにパワー与えて、お客さんからもパワーもらって、やっぱりライブって最高」。
この言葉を聞いて、衝撃を受けて、1年が経った。ようやくこんな当たり前のことさえ理解できるようになった。
新曲を作ることは悪くないことだし、これからもそれはやっていくだろうけど、ひとつ、心構えが変わったんです、ということを報告させてもらいました。
関わってくれたみんなのおかげです。特に、持ち上げてくれるメンバーには感謝しかありません。こんなにも心強いものだとは知らなかった。
小さいことから変化していったその先で、絶対に変わらない部分というのはあるのだろうか？
例えば、自分がサディスティック小野になる時も、もしかすると来るのかもしれない・・・？（そしてまた自分を見失い、旅に出るのでしょう）
追伸
ちなみに今回ライブで良く歌った新曲は「魂の夜明け」。この他にも作っただけでいえば多数あり、「アンブレラ」「いいじゃん」「横顔」「杖」「夕焼け」等々。
ツアーファイナルでの投げ銭プレゼントでは、このうち、「魂の夜明け」「農家の花嫁（ツアー外だけど今年制作）」ライブ音源に加えて「杖」のデモを収録した。
札幌では「i love you」という新曲を最後、「もみじの唄」で締める前に歌ったりした。
これらはそのうち遠くない未来に皆さんに聴いてもらえる日が来ると思う！
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
ライブ・グッズ情報ゾクゾク更新中！
ホームページをチェック★
活動の励みになります！よろしければサポートお願いします！