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きみ270.問う


物販の発送作業の一山を超え、本当に購入してくれるみなさんに感謝の気持ちでいっぱいだ。
すぐに目の前で全部魂ごとすくってあげるからね。
大袈裟だけどそれだけ自分を発光させて生きてる。
何かを届けようと思うなら、そうしなくちゃいけないって、いつだか気づいたんだ。

友達の家で湯豆腐しようってなって、豆腐を食べ比べてたら、やっぱり高い豆腐はうまいって話になって、ぼくらはこんなに身の回りにありふれたことにまだ気づけてなんかいないって、今更わかったりするんだよ。


photo by 大塩ハチ

知らない国で知らない人たちが争ってる。誰かの命がある日突然なくなる。もしかしたらそれがいつか出会う運命の人かもしれないって、だれがそれを大袈裟だと言い切れる。

僕は歌を歌う。誰のために?なんのために?と思う。客のいない中でも、客がたくさんいたとしても、同じように思う。答をいつも探しているくせに、みんなきっと答を知るのは怖いんだよ。

photo by murakami daisuke


どんなにうまい湯豆腐だって崩れる。
うまいからしっかりしてるわけではない(偏見だった)。
知ったところで新しい知らないことが増える。
辛いことかもしれないけど、その時は何もできないかもしれないけど、知ることから次に進める。

小学生の時の同級生は20人。
合唱コンクールに出ることになって、先輩に聴かせる校内の発表会で、「雄大の声が音痴でうるさい」と言われた。
いったいあの中で誰が自分がいまこうして歌ってることを想像しただろう。
物販に立ってお客さんと話す。
「歌ってくれてありがとう」とか、「友達に聴かせたくてCDを買います」とか、そういう言葉を僕はお守りみたいにして記録に残す。

photo by umihayato

雄大という名前は両親が見た旅行先の景色の感動からつけられたらしい。
みんなが目を瞑ると草原や大海原、断崖絶壁の滝とか、宇宙とか、そんなものをイメージして歌う。
言葉は限定して整列させるけど、イメージはまったく限定されない。
大きな誰かの夢の中を漂える一筋の光みたいなものが歌声であれたら嬉しい。

迷ったら自分の名前に立ち返る。
器用になんかどうせできやしないんだから。

昔バイト先の中国からの留学生に自分の名前が中国ではどんな意味かと聞いてみたら「巨乳ダネ」と言われた。まじかーと笑った。





チョー些細な話ですけど。
通販で売れた分は自分で宛名やコメントを手書きしています。これは、できる限りはいつまでも継続したいと思っている。
昨年末とある好きなレコ屋が炎上したけど、その店主がかつてSNSで言ってた。
「いつまでも宛名は手書きでいきたい」と。
その心意気が格好いいと思った。
自分もそうしているからかもしれないけど。
宛名を書くときだけ、筆ペンを持つ。
名前を書くときには、その人がもっと自分を愛せますようにって想いを込めてる。言ってしまうのは恥ずかしいけど、実は、真心込めてる。
音楽に気を抜かないことに繋がってる。
谷川俊太郎の「朝のリレー」は教科書で読んでからずっと好き。

いろんなことが不安定で、次から次へと不協和音で、そんな今、自分たちが感じる違和感や悩みはきっといつかの誰かの慰めやきっかけになる。抑止になり、振り返りになる。

音楽で世界を救えるとはそこまで考えられないけど、なんらかの種子になりうるとも思うし、別にならなくたっていい。とにかく、いま自分は発光して生きている。それはみんなも同じだよ。

発光している。
いつかきっと大きな光源になる。
知るのは怖いけど、知りにいく。
今はできなくても、誰かが種子をたずさえたときに、水をやるくらいはできるものだと思う。

photo by umihayato


2/19のライブの投げ銭御礼を納品しました。
アーカイブは明日26日まで。

2021/2/19(土)@GrapeFruitMoon
配信¥2,500
配信URL https://twitcasting.tv/c:grapefruitmoon/shopcart/126194
アーカイブ期間2/19(土)〜2/26(土)
投げ銭はコチラ
https://grape-fruit-moon.stores.jp/items/61c968264adba0333a8ac8cd

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