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福井にあるたたら製鉄「たたら房」にお邪魔しました

とあるシャーリング会社さんの人と日本の伝統工芸の一つであるたたら製鉄で刃物の材料になる玉鋼「たまはがね」を作る工房に初めて訪れてみました。金属材料には少しばかり精通していたと自負しておりましたが、ここで多くの事を学びました。

鉄はさびにくい!?

は?フツーにSS材料「低炭素鋼」は外に数日置くだけでさびるのに・・・なぜ?

どうもさびの要因は鉄の中に含まれている不純物「硫黄等」が原因とされているそうです。

・・・びっくり!

ここで作る鉄は純度が高いためかなりの時間さびることがないそうです。
どうもステンレス材レベルの様です。

それと木炭で火をおこして暫くすると、鉄が簡単に溶ける温度まで上昇することもびっくりしました。溶鉱炉みたいなものでガンガンたかないと鉄は溶けないイメージがありました。

溶鉱炉
この容器で鉄は溶けだします


できた純度の高い鉄

また、ここの工房では新たな試みが行われています。

まだここに掲載することはできませんが、かなりSDGs的な試みが行われています。上手くいけば本当に素晴らしいと思います。

古くからある日本の加工文化を見直して量産に向いた「効率」と言う価値以外の価値を取り入れる事は重要ではないでしょうか?
また、現在の技術と融合する事により付加価値の高い製品を生み出せる可能性も十分にあると思います。

たたら房


越前たたら研究会『鍛人』kanuchi


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