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映画『オッペンハイマー』を鑑賞して思ったこと

2023年9月にスリランカの劇場で『オッペンハイマー(原題)』を鑑賞して、思ったあくまで個人的な感想です。


英語音声に字幕なしでの鑑賞なので、正直めっちゃ難しくて、科学について話していることとか、政治的なことを話しているであろう内容とかに関しては
9割くらい理解できなかった…

ノーラン監督の映画はどれも好きだし
史実については、可能な限り、日本での歴史教育だけでなく、いろんな国からの視点で知りたいと思っているので
当面日本公開の兆しも見えないので、せっかくなのでコロンボのシティーセンターの劇場で鑑賞した。

結果、内容が完璧に理解できなかったとしても、見てよかったと思った。

そして、これは、ぜひ、これからの未来を作る若い世代にこそ観てほしいと思った。


観賞後にふと思い出したのは、「平和とは次の戦いの準備期間であったー」
という、ドイツのヴァイツゼッカー元大統領の言葉だった。

科学や文明が進化する速さと、それを使う人間の道徳心の成熟度は
必ずしも比例しているとは限らないのかもしれない。
多くの命を救い、社会を良くすることも、破滅させることも、出来てしまう。
一度発した言葉を引っ込めることができないように
人類が一度創造してしまったものは、もう無かったことには出来ない。
大きな権力のもとでは、作り手は使い手を選ぶことができない状況も多いにある。

今後、これからを作っていくであろう世代に、戦争経験を持つ人の割合は少なくなっていくだろう。
技術はどんんどん進歩するし、進歩するスピードも上がっている。
国から国の移動も手軽になって、そもそも人が移動しなくても、情報やモノを高速で伝達できるようになった。


人類は、これほど大量の人の命を一瞬で奪うことのできる兵器を
作り出すことが出来てしまうということ
直接ではなくても、多くの人の命を奪うことが出来てしまう
我々は、そうした恐ろしい力を持っている生き物であるということを、忘れてはいけない
肝に銘じ続けていなければいけないと
改めて考えさせられた作品だった。



日本公開は未だ未定らしいが、ぜひ日本でも公開されることを願う。

物事は、いいとか悪いとか、だけではなくて、見て、感じて、考える、ということが大切だと思うから。
公開されることによって、経験のない世代の間で議論し考えるきっかけになったらいいなと、思った。

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