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こんにちは!ゼミ生のえばです!夏は梅雨が長くて、急に暑さがやってきたので体がしんどかったです(笑)。ですが今は徐々に涼しくなってきて、過ごしやすい生活に早く戻ってきました。
さて、今回は観光の世界史についてお話ししたいと思います!

観光の世界史の区分

観光と世界史は深く関わりがあります。観光の歴史的には古代、中世、近世、近代の4つの時期に区分されます。なお、主にヨーロッパ及びアメリカの歴史が中心となっており、世界史と同じように観光の歴史の分野においても、ヨーロッパなどの国々が多く取り上げられていることが特徴です。

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古代ギリシャ・ローマ

まずは古代。古代ギリシャと古代ローマに分けて考えます。古代ギリシャでは紀元前776年に開始された古代オリンピックの観戦のため、人々がギリシャを訪れたのですが、これが世界の観光の始まりとされています。

古代ローマも含めて古代の歴史に共通していることは、「参詣」を通して観光が広まったということです。主に特権階級の人々が神殿を参詣し、宿泊施設を訪れ、交通機関を使い、地域の名産品を食べました。そのため、各地で観光業が発達していったといいます。

今でもスポーツを楽しめる観光資源として利用されているオリンピックが古代から観光として利用されていたのはとてもおもしろいですね!


中世ヨーロッパ

次に中世ヨーロッパです。中世のヨーロッパは「聖地巡礼」が鍵となります。世界史でよく聞くエルサレムやローマ、サンディアゴ・デ・コンポステラに巡礼をするために、その地を訪れることが増えていきます。これがこの時代の観光といえます。

聖地を訪れることで行われている観光は今でも続いているかもしれませんね!

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近世ヨーロッパ

次に近世。近世ヨーロッパで代表的なものは「グランド・ツアー」とよばれる観光です。これは16世紀にイギリスの貴族が教養として行う一種の修学旅行のようなものだそうです。その後、18世紀になると、下級階級の人々にも広がり、見物や楽しみを中心とする今の観光の形に近いものになっていったといいます。

私たちがよく利用するツアーの形が出来てきた時代と思うと、重要な観光の形を築きあげたもののひとつなんだと感慨深くなりました!


近代ヨーロッパ・アメリカ

最後に近代。近代では、産業革命によって鉄道が開通したり、大型客船がヨーロッパとアメリカの間で往来できるようになったりと、移動の時間が以前に比べて短くなりました。そこで、トーマス・クックという人が鉄道パッケージツアーや、ロンドン万国博覧会ツアーを格安で企画し、大衆化したことも歴史的には見逃せません。これが今の旅行会社の基礎となります。

ロンドン万国博覧会は歴史的に大きな出来事の一つですが、観光にも影響があったんですね!


最後に

今では、飛行機や鉄道、バスなどさまざまな交通機関を使い、とっても早く移動することができます。昔から考えるととっても移動しやすい時代になっていると思います。

ただ、今現在は新型コロナウイルス(COVID-19)により観光のあり方も変わってきています。ちょうど今、今後の新しい観光ができていく過程だとしたら、私たちは観光の歴史的に重要な時期にいるのかもしれませんね!

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