・ハンドメイド作家の目指す利益率
ハンドメイド事業を続けていくと
少しずつ安定的に売れていくいのですが
初心者は初めは
〝原価で販売することから〟
と以前書きました。
しかし利益を出さないと消耗戦で終わるので
副収入にしていくには
少しずつ値段を上げて利益を出す事を目指していく事
なのですが
・業種によって異なる利益率
業種によって
利益率は様々なのですが
例えば飲食店であれば
・駅前など立地がいいところのお店は
利益率は70%ほどと言われております。
(¥1,000のラーメンなら利益は¥700、原価は¥300)
・因みに今や世界へ進出したサイゼリアは
利益率は創業当初60%と驚きの
数字で
飲食店ではかなり抑えております。
(薄利多売の設定で成功した例)
では僕の古巣と
していた〝アパレル〟では?
アパレルも形態が様々ですが
セレクトショップといった
・様々なブランド・メーカーから買い付けをし
それらを取り揃えて、顧客へ販売するという形態は
約50%(¥10,000のTシャツなら¥5,000で仕入れる)
・SPA(製造小売)といって
自分たちで企画から製造(中国などに外注)
納品して、顧客へ販売するという形態は
約65%(¥10,000のTシャツなら¥3,500でつくって仕入れる)
と利益率は様々。
※セレクトショップとは
例えばユナイテッドアローズとかbeamsなど。
自分たちが他社ブランドを仕入れて販売する構造。
最近は自分たちのオリジナルをだしているが。
SPA(製造小売)とは
例えばユニクロや無印良品など。
全て自分たちのオリジナルのブランド。
飲食店とアパレル販売では
少し事情が異なりますが
利益率の違いはどこにあるかをみていきましょう。
・なぜ利益率は業種によってちがう?
物販業という意味では
ハンドメイド作家は
アパレル産業や雑貨屋さんの
一貫と僕はとらえております。
何故なら、飲食のように消耗品でもなく
生活必需品とは違い
同じ物販だから。
では、先ほど挙げた
利益率が低いセレクトショップ(50%)と
利益率が高いSPA(製造小売)(65%)の
違いはどこにあるのか。
それはズバリ〝商品を販売できるまでの準備量〟
と僕は定義します。
・販売へもっていくまでの労力
本当は人件費や家賃の関係とか
薄利多売、厚利少売の違いで
店によって値段や利益率は本当に様々ですが
あくまでもわかりやすい例として
セレクトショップは50%
SPA製造小売業は65%
と述べました。
ここでセレクトショップとSPA製造小売業が
それぞれ商品を納品するまでにしている
仕事の量や時間・コストを考えていきましょうか。
●セレクトショップは
凄く簡単に説明すると
・他社メーカーから買い付けして販売する
(間に展示会や商談と色々な仕事はありますが)
とシステムは凄くシンプルで
商品を自分たちの手にするまで
あまり労力はかけてません。
●しかしSPA製造小売業は
・商品のデザインや企画を自分たちで開発して
製造依頼をかけ(製造は中国などに外注)
手元に納品されてから販売する
といった、商品のデザイン興しやサイズ企画など
いわゆるゼロイチの仕事から始まります。
その為、後者の方が商品を
自分たちの手にするまで既に
労力をかけて仕事をしているので
その分原価は安く抑えられ
利益率が割高になるといった
仕組みがとれるのです。
・セレクトショップ
買い付け→納品→販売
・SPA製造小売
企画デザイン→製造(ここは外注)→納品→販売
買い付けと、企画デザインの仕事
どちらが時間、労力がかかるかは
明確かと思います。
・ハンドメイドは材料仕入れから製作、販売と全て自分たち
すると
材料を仕入れてそれを製作し
販売まで行うという
ハンドメイド作家は
先ほど挙げたSPA製造小売よりも
1つさらに工程が多いことがわかります。
それは製造の部分。
特に初心者ハンドメイド作家は
製作を外注することは難しく
(そもそも作るのが楽しいので
作家をやっているのだとも思ってますが。)
全て1人でこなさなければならないのです。
すると利益率はその分大きく
もって行きやすいことがわかります。
・ハンドメイド作家の利益率の答え
だいぶ長くなりましたが、僕の言いたかった
結論がこれです。
ハンドメイド作家が目指す最低利益率は
67%だと言われております。
(¥10,000の商品なら33%が原価)
もっと簡単に分かりやすくいうと
原価の3倍が基準
が最低設けたい利益率です。
今日は長くなったのでここまでにし
原価の3倍の内訳や
ハンドメイド商品の
原価率や利益率
と前回の
松竹梅の法則を
掛け合わせて
67%からもっと伸ばす方法を
深掘りして行きましょう。
では!
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