5月病・6月病対策に企業がやるべきこと
4月からの新しい生活環境に慣れない人が体調を崩しやすい時期を指して、かつては5月病と言われていましたが、最近では6月病なんてことも言われます。そのうち、7月病とか3月病も出てきそうですね。
さて、そんな5月病、6月病は早期離職とも無関係とは言えません。
私のお客様でも5月病、6月病対策に取り組んでいる企業の方がたくさんいます。
今回は私が考えた企業ができる5月病、6月病対策についてです。
5月病・6月病対策 勝手に5選
私が考える、5月病、6月病対策として企業が取り組んだ方が良いことは以下の5点です。
1.愚痴が吐き出せる場をつくる
2.丁寧な傾聴
3.会社や職場の半年後、1年後の目指す姿を伝える
4.本人への期待を伝える
5.本人の半年後、1年後の目指す姿を言語化してもらう
このうちのいくつかはすでに取組みをしている組織も多いと思います。
最近では、研修の依頼を受けるときも「愚痴をこぼせる場にしてほしい」というオーダーをいただくことがあります。リモートワークで一人で仕事をしていると、ちょっとした愚痴をこぼす相手もいないので、ストレスをため込んでしまう傾向があるようです。
傾聴についても1on1や人事面談などで丁寧なヒアリングは多くの企業が取り組んでいると思います。
忘れがちだけと大切な「将来の姿」と「周囲からの期待」
意外と軽視されがちなのが3と4です。
特に 3.会社や職場の半年後、1年後の目指す姿を伝える は意外とやっていないことが多いように感じます。
最近では新入社員に対してキャリアの研修という名目で、将来のキャリアビジョンを考えてもらうというのは珍しくなくなってきました。
新入社員に対して「あなたはどうなりたいの?」「1年後のありたい姿は?」と問うのであれば、会社側も「1年後はこうなっていたい」という姿を明確にするのがフェアだと思うのです。
そのうえで、期待を伝え、「あなたは1年後どうなっていたい?」と聞くべきではないかと。
組織、個人の方向性と組織からの期待はセット
会社が目指す方向はわからない、教えないのにあなたの将来は自分で考えてね、だけど業務命令は全部しっかりやってもらうからね、というのはさすがに無理があります。
会社の目指す方向、本人の目指す姿を確認したうえで、会社からの期待を伝えるという順番と網羅性が大切だと思うのです。
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こちらの記事はカイラボのメルマガVol.408(2021年5月19日発行)のコラムの内容を一部編集したものです。
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