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#13 The National『Laugh Track』

こんにちは!
久しぶりの投稿となりましたが、今回は米ニューヨークを拠点に活動するThe Nationalの通算10作目となる最新アルバム『Laugh Track』について書いていきたいと思います。
前作『First Two Pages Of Frankenstein』が4月にリリースされ、約5か月ぶりの新作ということで、2023年内に2枚もアルバムをリリースしてくれて、ファンとしてはとても嬉しいことだと思いますが、同時期のセッションで作成された楽曲だそうです。その為、音楽性的にも延長線上にある感じで、今作では、Bon IverやRossane Cash、前作に引き続きPhobe Bridgersが、ゲストとして参加しております。私個人的には、前作も非常に好きだったのですが、今作の方がリピートして聞いています。音楽面では、所謂彼ららしいサウンドということで、新しい部分は、この2作では少ないかもしれません。ギターをコードで弾いたような重層的な響きではなく、音数が少なく空間も感じられるバンドの演奏で、その上にピアノ、ストリングが加わるような構成ですね。
 まず既にリリースされていたBon Iverとの「Weird Goodbye」が名曲ですよね。歌詞もすごく好きでした。特に個人的に好きだった曲は、表題曲である6曲目「Laugh Track」です。Phobe Bridgersも参加しています。「Laugh Track」とは、テレビのバラエティ番組等でよく耳にすると思いますが、笑い声の効果音を意味するそうです。歌詞では、疲弊した状態で、猜疑心にとらわれている苦しい状況に「Laugh Track」を加えることで、状況が変わるか見てみよう、もしかすると最も滑稽な自分たちの姿になるかもしれないと、現状を捉え直そうと相手に語りかけるような内容です。
他にも「Space Invador」では、終盤にかけて掠れていくマットのボーカルが歌詞の内容や楽曲の展開を際立たせ、非常に素晴らしい曲です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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