他者承認欲求と表現欲求と、よりよく生きることについて

他者承認欲求は不健全である。

他者承認欲求を表現欲求と比較したとき、表現欲求は、自分自身こそがその表現物に関し、素晴らしい或いは知ってほしいと、他者の行動を動かそうとする欲求である。
しかして他者承認欲求は、認めてほしい肯定してほしいと他者の感情を動かそうとしている。
これは、他者の内的自由、精神的自由を束縛する行為である。ひいては、いつまでも自己の肯定は適わず、むしろ自身を著しく蔑ろにする。なぜなら他者に依存することは、他者ばかりを見つめることで自身と背を向けることであるからだ。そして、自身と対峙することなく自身を受容することが全く適わないのである。

果たして、他者の情動の自由を犠牲にすることで自身の肯定感を他者に依存し、自身を蔑ろにすることが、よりよい時を培うものだろうか。

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