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What a Wonderful Birthday!

誕生日の思い出

学生時代、8月生まれの人は誕生日が夏休みなのでスルーされがち、というのはあるあるだと思う。8月25日が誕生日の私も例外なくそうだった。

そもそも聞かれなければ誕生日がいつか公言はしてこなかったし、友達がたくさんいる方ではないので、私にとって誕生日はそれほど大きなイベントではなかった。

去年の誕生日はひとり映画、一昨年の誕生日は自動車学校と、ここ数年もやはりパッとしない誕生日を過ごした。


台湾で過ごす夏

遡ること数ヶ月前、私の所属する研究室の夏の海外研修プログラムが決まった。この研究室では、2週間ほどの海外研修を、1年のうち何度か開催している。今回のプログラムもそのひとつで、場所は台湾だった。

スケジュールを見てみると、誕生日である25日が
がっつりワークの日として組み込まれていた。

この手のプログラムには何度が参加しているので、スケジュール的にその日は忙しくなりそうと予想がついた。きっと今年もパッとしない誕生日なのだろう。


来る誕生日当日

台湾に渡り、20日にプログラムが始まった。今回は台湾の学生以外にも別の日本の大学やシンガポール、韓国、タイからの参加者もいた。非常に規模の大きなイベントだ。

バラバラの国の参加者で6人のチームが組まされ、これから約1週間の活動を共にしていくことになる。私のグループは、日本2人台湾2人シンガポール2人の3対子だった。

活動は滞りなく行われ、少しずつメンバー同士の距離も縮まっていった。


そしてあっという間に今日、私は誕生日を迎えた。

ホテルからバスで学校に向かい、いつも通りタスクをこなす。

お昼になり、昼食の弁当が届くと、一緒に筒状の何かが運ばれてきた。

開けると中身はホールのケーキだった。しかも上には「Happy Birthday」の文字が!俺のだ!すけー!

めちゃよし

けどなぜ私の誕生日を知っていたのだろう。そういえばグループが発表された最初の日に、話題もなかったから、25日誕生日なんだよねとちょっと言った気がするけど、まさかそれを覚えていてくれたの...!?

なんて素敵な人たち!!!


そこからは海外流のイケイケセレブレーションだった。

右レンズに「Happy」、左レンズに「Birthday」と書かれたご陽気なサングラスを手渡され、周りのみんなは吹くと紙がピロピロクルクル出てくる笛を吹いている。

最終的に他のグループの人も集まってきて、私史上最大規模のバースデーソングを浴びた。

質素な誕生日を過ごしてきた私は、経験したことのない盛大な祝われ方の前にもはやたじたじだった。


What a Wonderful Birthday!

豪華な誕生日とは無縁だと思っていたが、人生何があるか分からない。

こんなにも多くの人、合ってまだ1週間弱の人に祝ってもらえるのは本当にありがたく、大袈裟かもしれないが、生きていく糧になっている。


22歳の抱負は「サボらずジムに通うこと」です。ギターと麻雀が好きです。

以後お見知りおきを

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