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Anime Toolboxのあそびかた 第3回:カットイン
みなさん、Anime Toolbox、ゴリゴリ使ってますか?
筆者は、Anime Toolboxの中の、とりわけVisual Compositorが大好きで、いろんな表現の可能性を探っています。
今回はちょっと小粒のネタ。
カットインについてやってみます。
カットインは、メインの絵に対して、他のキャラクターのリアクションが割って入るものを言います。
現代的にはワイプ?とでも申しますか。
自信満々に蹴ったシュートを防がれて、それについて驚くリアクション、です。
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![](https://assets.st-note.com/img/1679534787256-viEPEZYyIQ.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679534728689-9lDYFJFCOr.png?width=1200)
メインの絵は、背景、FGのカエルのシャンクスくん、ボール、接触時のエフェクトですが、この部分は別の機会に。
割って入るパンダのアップルくんの処理にフォーカスします。
![](https://assets.st-note.com/img/1679576428357-oIxH5qQMe1.png?width=1200)
キャラクター配置
まずはアップルの登場する位置を決めていきます。
シャンクスがポーズを取っているフレームを出し、背景としてレイヤーノードの一番後ろに配置します。
![](https://assets.st-note.com/img/1679478546800-mvGP6GheW0.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679480480063-8YjlImJSfL.jpg)
アップルをBGの上に重ねて、大凡の場所とサイズをTransformノードを使って調整します。
![](https://assets.st-note.com/img/1679480764272-hHU4EeQQPO.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679480808253-7Eu1oGCHn7.png?width=1200)
背景の作成
前回作った流線背景を活用してみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1679492223027-iakc2MHnKY.png?width=1200)
大きなサイズで作ったものを、縦に使います。
![](https://assets.st-note.com/img/1679492296005-vdtG2HQUvn.png)
さて、重ねてみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1679492549359-a2IgX2UOkd.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679492966128-9fDuYTk7mR.png?width=1200)
カットインのウインドウデザイン
さて、これをワイプ窓として切り出して、シャンクスの絵に重ねるわけですが、そこで必要になるのが、マスクです。
ここでは、マスクをSolidColorノードで作成することにします。
まずは出してみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1679495225524-swiQuVNkiq.png)
まずはBlendノードのInputに先ほど流線背景を敷いたアップルのFGをつなげます。BGには何も接続しません。
次にSolidColorノードのアウトをTransformノードにつなげて、アップルのFGのマスクにつなげます。BlendノードのアウトをLayerノードの最上段につなげておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1679495934545-FCgaEuMwMd.png?width=1200)
TransformノードのScale、Roatation、Offsetを調整して良い形のワイプ窓にしましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1679499942399-pFEhx2ZKVr.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679499881850-YkuIBVZBMO.png?width=1200)
フチを付ける
これでも良いと言えば良いのですが……せっかくなので、カットインのワイプ窓にフチを付けてみましょう。
わかりやすくするために、今作業したワイプ窓のレイヤーを「Wipe FG」、
マスクを「Wipe mask」とそれぞれ呼ぶこととします。
ワイプマスクに接続されているTransformノードの後に、もう一つTransformノードを接続します。このレイヤーを「Edge」と呼びます。
新しくBlendノードを追加して、Inputに「Wipe FG」を接続し、BGに「Edge」を接続します。
そして、ちょっと大きくしてからズラして、良い形のフチになるように調整します。
![](https://assets.st-note.com/img/1679504765444-n6cWt70RbC.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679505093165-zaBQs3WQcI.png?width=1200)
フチのジャギーをBlurでぼかしてあげましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1679505509299-3vS7qWbAZB.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679505565267-SUCXiSd038.png?width=1200)
FGのエッジが気になる人は、ここにもブラーを掛けると良いでしょう。
はい、こうして、カットインのレイアウトと動かす素材が出来ました。
あとはタイミングに合わせて、飛び出すアニメーションを付けて上げれば完成です。
今回は小粒なネタですけれども、マスクの使い方などは、応用の利くテクニックですので、ぜひ色々と活用してみてください!
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