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デジタル浦島太郎にProcreateな明日は来るか?

自分をデジタル浦島太郎と称して随分経ちました。

今も相変わらずデジタル浦島太郎状態なんですが、試行錯誤しながらデジタルで絵描きをぼちぼち続けております。

ただ、ここ数ヶ月で色々ありまして、デジタルお絵描きの環境が変わりました。それをメモがわりにまとめてみましたので、デジタル浦島太郎のその後として読んで頂ければ幸いです。


Pad mini + Apple pencil +TayasuiSketchesで起こる悲劇と財布

Apple pencilが使えるようになったiPad miniの第5世代に、お絵描きアプリTayasuiSketchesを課金ダウンロードして1年数ヶ月。
この組み合わせは私にとって使い勝手がよく、気に入っていたのですが、今年に入って限界を感じるようになりました。
きっかけはこの環境でマンガを描いてみるかと思ったのと、「ダイの大冒険」のイラストをちょいちょい描くようになったこと。

マンガの方はTayasui sketchがそういうことを想定されたアプリではないので、かなり工夫しないと難しく。

「ダイの大冒険」のイラストとなると、手前勝手に描く自作ものと違い、

自作→ほぼ1人だけ、装飾要素低め、カラーリング適当
プロのものを真似る→複数人、装飾要素高め、カラーリング高レベル

と、描く要素が増えたためにレイヤーの枚数や塗る工程が増加し、アプリがフリーズしたり工程が吹っ飛んだりすることが多くなってきました。

描画処理の負荷にiPad miniのスペックのが追いついていないようで。
画面も凝った構図や複数の人物を描こうとすると、小さめなiPad miniではなかなか面倒なことに…。
アプリの方も機能の面で「キミにはできないのね…」と思うことが増えはじめたこともあり、もうそろそろ対策を、と考えはじめました。

対策といっても、端末の買い足しとアプリの乗り換えということになるんですが、そうなるとお財布とのご相談が欠かせなくなってきます。
「どうした門左衛門」などとくだらぬダジャレを言いながらお財布との相談が始まりました。

iPadと財布がうまくワルツを踊るプライスを探して

そんなことを考えはじめたのが21年の夏、財布に身分不相応な端末を買ってもお互い不幸になるだけなので、予算はこれぐらいと想定してAppleのサイトをのぞいて見ることにしました。
この時点でiPadの新世代が出る情報が出ていなかったので、当時のiPadのラインナップから選ぶことになるわけですが。

値段を見た瞬間に無印iPadしかなかったですね!(泣)

Proは無理ですし、頑張ればなんとかなると思ったAirも、Apple pencilを第1世代から接続できる第2世代に買い替えないといけないことを考えると予算がオーバーしました。

意を決して知り合いのいる家電量販店に行ってみると、昨今のリモート需要の高まりで在庫がないと言われてしまいました。
最速で買うとなるとオンラインのApple Storeで1ヶ月での納品らしく。家電量販店を通して予約すると数ヶ月かかるとのこと。
結局、溜まっていたポイントが使いたかったことや、そんなに焦っていないことも手伝って、その場で予約して帰りました。

ところが。

納品を待ち続けた数ヶ月後のこと、Appleが新型のiPadを発表したのです。
無印iPadとiPad miniの新世代を。

特にiPad miniはホームボタンはなくなるわApple pencilは第2世代対応になるわの結構な刷新ぶりでした。無印iPadは基本はそのままにスペックが良くなってました。

おぉ遂に新商品出た、と驚いたものの、いや待て私のiPadはどこいったんだ???と予約注文の件を思い出し、しばらくフリーズしてました。
すると、家電量販店の知り合いから電話があり、予約注文分の機種は廃番になったものの、その予約は新機種にスライドできるのだという話でした。
結局、予約注文は新機種にスライドし、入荷を待つことに。
はからずも新商品を手にすることになったのでした。

ただ、こうやって不可抗力で新商品を手に入れることができる人間もいれば、そうでなかった人もいたようで。
最近会った親戚によると、Apple Storeで注文し届いた3ヶ月後ぐらいに新機種発表があったらしく…。その話を聞いて複雑な表情をしていました。

一期一会か長き縁のはじまりか

iPadの購入が決まったので、次はお絵描きアプリを考えないといけません。
前と選定基準が違うのは、もう課金してもいいかなと思ったこと。
そうはいうものの、お絵描きアプリで多いサブスクには躊躇しました。描かない時は1ヶ月以上描かないことがあるのに、月1の支払いはどうだろうかと。

しかも、よくあるサブスク形態のお絵描きアプリの内容を見てみると、デジタル浦島太郎故の「多機能すぎて何が書いてあるのかよくわからん」という状態で、使いこなせる自信が…。
とはいっても、作家の方などがお絵描きアプリとして使っているのは、サブスク形態のアプリがほとんどのようなので、そっちの方がいいのかなぁなどと迷っておりました。

そんな時に目に留まったのがProcreateというアプリでした。前からあるのは知ってましたが、買い切りとはいえ価格が1000円以上することもあり、候補に入ることはありませんでした。
今回は課金前提なので、サブスクで継続的に支払いすることを考えると、こっちでもいいんじゃないかと思ったのです。

機能的にも多すぎず少なすぎず、これでマンガを描かれている作家さんもいるそうなので、なんとかなるんじゃないかと。

ガイドブックも出ているようだったので本屋に買いに行ってみると、その手の棚の大半が某有名お絵描きアプリ対象のガイドブックでした。その中でプロクリエイト対象はたったの2冊。そのアプリの影響力のすごさを感じました。
お絵描きアプリの勢力図に思いを馳せつつ、2冊のうちの1冊を購入し、プロクリエイトを使い始めることにしたのでした。

iPad+Procreate+Apple pencilは新世界

しばらくして入荷したiPadを購入し、早速Procreateを触ってみることに。
ガイドブックなしでちょっとやってみました。

まずは慣れているTayasui sketchesでラフをさらっと描いて、そのラフをTayasui sketchesとProcreateでカラーイラストで起こしてみました。

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ベースのラフ。
からのTayasui sketchesでのカラーイラスト起こし。

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なんというかいつも通りの作業とイラストですね。
今度はラフをProcreateに読み込んで、カラーイラストに起こしました。

画像3

ブラシの使い方に慣れておらず、使いやすいようにカスタマイズしながら描いてたら、なんだか印象の違うイラストになってしまいました。

使い勝手はあまり sketchesと変わらないんですが、レイヤーの多様な設定、編集や加工のツールも色々便利そうですし、ブラシはかなりカスタマイズができるので、自分好みのブラシ作成ができるところが大きく違うところでしょうか。
ただ、ブラシ設定のところはデジタル浦島太郎が読んでもわからない単語が並んでおりまして、カンでいじりました…。

あとはiPadですが、やっぱり画面が大きいのは描きやすい。スペックも上がったのでアプリの動作も安定しました。
当たり前ですが、デジタル環境がいいのは快適です。
今後、こういう趣味を続けていくなら、それも加味して整えていかなければならんなと思いました。
もちろん、財布と相談しながら…。

2つのアプリとデジタル浦島太郎とまとめ

2つのアプリのブラシを比べると、

sketchesのブラシは種類も限られ、ブラシ設定は細かくカスタマイズできません。しかし、どう描いても映えるような作りになっているので、細かいこだわりがなければサクッとイラストが描けるので使いやすい。

Procreateは多種多様なブラシがあって設定もカスタマイズできますが、初心者だとどれ使ったらええねん…と戸惑いを覚えました。その代わり慣れてしまえば自由度が高いので表現の幅はかなり広がると思います。

ツールに関しても、

sketchesはサクッと使えますが自由度があまりなく、感覚的にはデジタルアートというより手描きの画材を使っているような感じがします。

Procreateはツールの自由度が高く、編集や加工も幅があり、これぞデジタルアート!という感じで、Photoshopに近い仕様だと思いました。

それぞれの印象を例えるなら、 sketchesはサラッと描く絵手紙で、プロクリエイトは塗り重ねて描く油彩キャンバスといいましょうか。
Procreateは大袈裟にいうと、一枚にこの世のあらゆる画材をぶっ込んで描くことが可能なような気がします。
もちろん、アイデアと技量があればの話ですが…。

今まで使っていたsketchesも悪いわけではなくて、用途や目的によるといったところでずれてきただけなので、未だに好きなアプリではあります。
これはiPad miniの方には残して、ラフや簡単な落書きで使おうかと思っています。

とりあえず、デジタル浦島太郎はProcreateの無限の可能性を信じ、右手にApple pencil、左手にはガイドブックを広げ、出来ることをコツコツやっていきます。
その成果はポツポツ出てくる…と思われますので、ポツポツと投稿するつもりです。
頑張らないと財布に怒られてしまいますからね(笑)。
よし、頑張ろう。それなりに…。



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