ミッションインポッシブル       ~リアリティーに挑戦した映画~

映画って良いですよねー。
特に凄く面白い映画だったら最高ですよ。
それが巨大なスクリーンなら、なおGood。
ちなみに昨年見た中で一番面白かったのは、「トップガン マーヴェリック」でした。
あれは素晴らしかった。
公式サイトのキャッチコピーもかっこいいですね。
「誇りをかけて、飛ぶ。」

ということで、「ミッションインポッシブル」を紹介しまーす!!
なぜ、ミッションインポッシブルかって?
中の人つながりです。
「トップガン マーヴェリック」はいろんな方がレビューしてると思うので、ここはあえて時代を逆行して、「1作目のミッションインポッシブル」紹介しましょう。

まず初めに、なぜミッションインポッシブルを紹介しようかと思った理由ですが、「青臭い感じのするトムクルーズ」だからです。
トム・クルーズって、なんというか、私のイメージなだけですが、なんでもこなす「超人」ってイメージがあったんですよ。
それこそ、どんな「不可能な任務をもこなす超人」です。
でもこの作品のトム・クルーズは、いってしまえばただの「出来るスパイ」でしかないのです。
作戦に不祥事が発生してしまえば混乱するし、後年演じるようなカリスマ性を感じさせない。
恋愛シーンやセックスといった描写は存在せず、さらにいえばこれといって劇中にBGMもない。
そこにあるのは自らの知識を出来るだけ使い、相手をいかに出し抜くことができるか?

そんなドラマチックな面を出さずに、出来るだけ「アンリアル」を前面に出さないように作り出されたのが「イーサン・ハント」という人物像だったのかもしれません。
(だから二作目であんな事になってしまったのはめっちゃ謎ですが)

そして「リアリティー」に挑戦した結果が、あの有名なフロッピーディスクのシーンです。
誰もが一度は見たことがあるであろう、あの中吊りになってるやつですね。
着地したらだめ、温度が変わってもだめ、汗が落ちてもだめ。
この難攻不落な部屋を、「リアリティー」に攻略したから面白かったのではないでしょうか?

しかし、あえてここで水を差すことを言ってしまえば、あのシーンはツッコミどころしかないでしょう。
まず、第一に通気口はあんなに大きくないです。
二つ目、そんなに大事な場所であれば、24時間監視してればよくないでしょうか?
三つ目、動体感知センサーは何故ないのでしょうか?

ツッコミどころはこれにはとどまりません。
逆探知するシーンしかり、謎のハッキングするシーンしかり。

ですが、それは観客が納得すれば良いだけの話です。
例えそれが、よく考えたらありえない話でも、なるほどと欺ければ良い。
この映画の場合は「リアリティー」さがあればそれで良いのです。
それが、ツッコミどころのシーンです。

もしかしたら「トム・クルーズ」が「超人」になってしまったのは、「難癖つけれないようにしたから」なのかもしれませんね。

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