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N0.007 ヤギさん郵便 「似ていない」


人間も太陽に向かってまっすぐに伸びていくのではないか。植物が太陽に向かってまっすぐ伸びていくのと同じように。
途中で日差しを遮られても、自分の体をねじ曲げてでも、太陽の光を求めて伸びていく、そんなイメージを持っていました。

子どもが学校に行けなくなった時、悩みました。このまま大人になったらどうしようと思ったこともあります。そんな時はこのイメージを思い出すと、気持ちを立て直すことができました。何の根拠もありませんが、人間(子ども)が本来持っている力を信じようと思えるのです。

私が日差しを遮るものにならないようにしなければいけない。遮るものになってしまっていたなら私をすり抜けてでも伸びていってほしいという祈りのような心境になりました。
もし、子どもがこのまま引きこもっていたいと本気で思うなら、全力で引きこもらせてあげてもいい。そんなはずは絶対にないという強い思いが私の根底にありました。
親の覚悟のような何かが決まった時、子どもは動きだしました。

佑美さんの文章を読んでいると、息が詰まりそうになります。苦しくなって一気に読めない。なのに読み返してしまいます。そしてもっと読みたいと思ってしまいます。
似ているところがあるから苦しくなる。似ていないところはなぜそうなのか知りたくなります。
少しずつ教えてください。私と似ていないところを。今までどんな風に生きてこられたのかを。



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