気持ちの整理の仕方。

台風が来ています。
カンカンに照り付けていた太陽も、
なんとなく力を弱めていってるような気がする最近。

一生懸命取り組んでいたことが一つ終わりました。
無事に終わったことへの安堵感と、
急に目標がなくなってしまった喪失感とで
気持ちが不安定になっていました。

別に何もないのにソワソワしたり、
誰に対してか分からないけど、申し訳ない気持ちになったり、なんかしんどいなぁと思う日が続いていました。

そんなことを思っていた時、
西加奈子さんの「くもをさがす」を読みました。
自分に起こったことのように心が痛んだり、
和やかになったり、切々と感じる言葉がたくさんありましたが、特に今の私に印象に残った言葉があります。

自分の恐怖を、誰かのものと比較する必要はない。全くない。

西加奈子「くもをさがす」

私は小さい頃から、世界には自分よりももっと大変な状況の人がいる中で、自分がしんどいと思うのはいけないことだと思っていました。
自分の今までの経験の中で大変なことが起こったり、嫌な言葉を言われたりしても、いつも「もっと大変な人がいるのに、こんなことでしんどくなってたらダメだ」と言い聞かせて、自分を奮い立たせてやってきました。

でも本当は、心の奥では、やっぱり自分もしんどいって言いたいとずっと思っていて、
この西さんの言葉を見た時、今まで蓋をしてきた自分の弱いところが溢れて、涙が止まりませんでした。初めて自分の嫌いなところを許してあげることができました。

誰だってしんどいと思うことはあるし、
しんどいことは悪じゃない。
しんどくなったらとことんまで沈んで、
また起き上がればいい。

西さんに背中を押してもらったので
また今日から頑張っていきます。