見出し画像

容器のヒミツ☆ヨーグルトの容器には色々な制約があるのです。⑵

乳製品の容器について、知っていたらちょっと得するヒミツをご紹介しています。
今回は牛乳の容器のことをさらっと。

乳製品と一口に言っても、牛乳やヨーグルト、生クリーム、チーズなど種類は多岐にわたります。容器に関しては、乳等省令で第一群と第二群に分けられます。
第一群はざっくり分けると一般的に牛乳と認識されている種類です。
牛乳、特別牛乳、殺菌山羊乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳及びクリームが該当します。
それ以外の、調整液状乳、発酵乳、乳酸菌飲料及び乳飲料が第二群となります。ヨーグルトは種類で分けると発酵乳に該当します。くわしくはまた。

なぜ牛乳とそれ以外で分けるのでしょうか?
実際に質問したわけではないのでわかりませんが、牛乳というのは栄養の塊です。栄養がいっぱいの中に細菌が少しでも入れば、それは細菌にとっても栄養ですから一気に増えてしまいます。そのため牛乳の容器の基準はとても厳しく決められているのだと思います。
容器の分け方とは別に、第一群に乳飲料を加えたものを飲用乳として、表示の方法が定められています。

飲用乳の種類は成分ごとに分けられます。検索すれば、わかりやすい表がでてきますので詳細は省略します。
牛乳の表示については、全国飲用牛乳公正取引協議会様が飲用乳の表示に関する公正競争規約を出されています。
種類別に表示の文字の大きさや文字のレイアウトが決まっていて、とっても難しいのです!! 

牛乳の容器には公正マークというものが記載されている商品と、記載されていない商品があります。なぜでしょうか。
全国飲用牛乳公正取引協議会に加盟されている乳業メーカー様はパッケージ制作の段階で協議会に提出し、きちんと表示がなされているかを確認してもらいます。OKになればこの公正マークの記載が可能となります。
記載がないものはこの協議会に加盟されていないメーカー様の可能性がありますが、加盟されていないから品質が悪いということではありません。

そもそも公正マークとはなんでしょう?
全国飲用牛乳公正取引協議会のHPによると

①飲用乳の容器やキャップにつけられています。
②全国飲用牛乳公正取引協議会会員の証です。
③公正競争規約に基づく「適正な表示がなされている飲用乳」の証です。
④多くの消費者に知られています。

と書かれています。大手乳業メーカー様の商品にはほとんど記載されていますね。

繰り返しますが、牛乳容器に対する基準はとても厳しいです。
容器に使える材料が決まっています。ですから容器を選定する際には、
①乳等省令に適合した材質であること、②表示についても正しい表示方法であること、を慎重に確認してください。

厳しい基準に適合した容器に入っている牛乳です。高い品質を保持したまま最終消費者様のお手元に届きます。牛乳パックの口を大きく開けたまま常温で放置したり、口をつけて飲んだりすると一気に菌が増える可能性があります。
ご注意ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?