雑記 576 落椿

画像1 椿は、華やかに咲き誇る様子よりも、地に落ちて散った様子のほうが、短歌や俳句に詠まれることが多い。いきなり花は落ち、地面に散った花びらは傷んでいない。
画像2 枝葉の茂ったこんもりした木の中に、鳥が飛び込んで行く。蜜蜂は、花の蜜を吸いに木の中に入って行く。少しの力で、花は首元から落ちる。花が落ちることを、首が落ちることに見立て、病気見舞いの花としては避けられ、また落馬を連想させるため、馬の名前に「椿」の漢字は使わない、とされている。
画像3 椿の花が終われば、春が来る。一月行く二月逃げる三月去る、と言われるが、月日の経つのは早いものだ。

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