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雑記 910 聖木曜日

昨夜、コーラスフェスティバルが無事終了。
カーネギーホールの中では、写真撮影は禁止、違反した場合は、その人が退場になるだけでなく、参加団体が出演出来なくなるとのことで、緊張した。
ただし、次の順番待ちをする部屋では、写真可、となっていたので、記録写真は、モニターのものしかないが、手に入った。

今年の復活祭は3月31日。
復活祭の前の木曜日を、聖木曜日、と呼び、マンハッタンのクライストチャーチのメンバーである知人にお招きを受け、晩餐に行ってきた。

聖木曜日とは、
Wikipediaによれば、以下のよう。

「聖木曜日(せいもくようび、英: Holy Thursday, 西: Jueves Santo)は、キリスト教用語で、復活祭直前の木曜日のこと。「洗足木曜日」(Maundy Thursday)とも呼ばれる。正教会では聖大木曜日(せいだいもくようび)と呼ばれる。
伝統的なキリスト教では、復活祭前の一週間を「特別な期間」として尊重してきた。その中でも聖木曜日からの三日間は特に尊重され、特別な典礼や礼拝が行われてきた。西方教会ではこれを「聖なる3日間」と呼ぶ。
聖木曜日はイエス・キリストと使徒たちの最後の晩餐を記念する日であり、その席でイエスが(へりくだりの行いとして)弟子たちの足を洗ったという記述が福音書に見られるため、「洗足木曜日」という呼称が生まれた。西方教会および一部の東方教会には、この日洗足式を行う伝統がある。またカトリック教会の伝統ではイエスが弟子たちにこの食事を自分の記念として行うよう命じたことから、この日を司祭職の制定の日としており、司教が司祭たちに聖香油を渡す慣習がある。」

イエスに扮した司祭が弟子の足を洗う場面も再現され、次々と歌で繋がれる式の様子も初めて経験するものだった。

テーブルに並ぶのは、地中海料理と手作りのケーキ。肉類はない。

ところが、、、である。
うまいこと一番端に席を取り、両脇現地のアメリカ人でない、と油断したのが間違いで、
前にも人がいたのである。

本当にホスピタリティーに溢れ、信心深く、心優しく、申し分のないご婦人方なのだが、
日本人と見て、矢継ぎ早の質問。
あれは?これは?それから?、、、
と。日本の英語教師のようにゆっくりは喋ってくれないから、7割方、分からない。
語学力のなさを情けなく思った。

食事をしながら、ケーキは取った?
オリーブはいかが?そのくらいは分かるけれど、、、、
祖父が青山学院の教師だった、、、
富士山に登った、、、
京都の朝の礼拝(お経)は素晴らしい、、、
そんなあたりはかろうじて分かるけれど、
ニコニコして話は爆走。
うーむ説明するのも難しいくらい、英語が分からない。

でも、歌で繋がれる式の、歌声の素晴らしさは、感動で、
あえて、外人、と言うが、
まっすぐな首、張った胸、高い鼻、奥行きのある頭蓋骨、そんなものが揃って、こんないい声が軽々と出るのだろう、
と大変羨ましく思った。

人生で初めて経験した、聖木曜日、だった。

帰りがけ、トランプタワーの前を通ったら、
タワーの上の方の一室にポツンと灯りがついていた。誰がいるのかな?と思いつつ、とても幸せな気持ちになり、一日が無事終わったこと感謝したい。

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