雑記 796 八坂の塔

京都東山の八坂の塔、として広く知られる五重の塔は、法観寺、と言う。今回は特別に中を見学させて頂けることになった。

聖徳太子が夢で観音に塔を建てよと言われ、建立。中には、仏舎利三粒が納められていると言う。この仏像の下の、木組みの中に、塔を支える礎石が置かれて、そこに仏舎利が納められているそうだ。

塔の中には、仏像が四体。948年に、塔が傾き、そのままでは倒れてしまう、という危機に瀕したが、寺僧が念じて、念力で傾きを直した、という。

壁には如来の絵が。

五重の塔でも三重の塔でも、中は中心に支える柱（心柱）があるだけで、建物として考えるなら一階建て。であるが、作業のために、各階に至る階段はある。

スカイツリーもこの作りにならって作られている。右に写っている柱が、塔の中心で、あとは、それを支える木組み。

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塔の上の方を見るために鏡が置かれている。

今に至るまで、何回か戦さのため焼失し、現在の五重の塔は、1440年、室町幕府六代将軍足利義教により再建されたと言う。

扉や柱、階段などの木に触れると、1440年の人々の手の跡と繋がれるのだろう、という気がした。