雑記 260 弁慶草、南天、欅

画像1 春、通りかかった道端に弁慶草の小さい葉が落ちていた。弁慶草は、1枚の葉っぱの縁に子株がつく。その葉から落ちた粒のような子株を拾って、しばらく鞄の中に入れていたが、思い出して山椒の木の根元に置いた。それから長いこと忘れていて、今日見たら、立派に育っていた。
画像2 南天は祖母が育てていたのを、昔々の話だが、東京に出る時貰ってきた。その時は荷物のひとつとして持って歩けるほどだったのが、今は2m近くになった。毎年忘れず赤い実をつける。南天の隣には椿があり、もう花芽が付いている。仏様に供え終わった花を土に刺したものが命を繋いで、木に成長したもの。どれも祖母の記憶と一体になって、地味な植物だけれど、私には大切なものだ。
画像3 我が家の屋根をすっぽり覆う隣家の欅の枝。後少しすると、枯葉が大変な勢いで降ってくる。その壮観な様は、晩秋の私の楽しみ。ご近所の方々には、私はあまり良く思われていない。枯葉は掃除が大変だし、樋に詰まることもあるから、苦情も出る。そのため持ち主は枝を切ることを定期的にしている。私は木に来る鳥の住処を奪いたくないし、夏は緑の葉で出来た日陰の下にいたいし、で、我が家の上だけは枝を切らずそのままにしてもらっている。Google Earthで見ると我が家は、こんもりした木に覆われているのですぐ分かる。環七脇なのに。

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