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メラビアンの法則 7:38:55

メラビアンの法則


「メラビアンの法則」というのをご存知ですか。

私はパントマイムの人がテレビで話しているのを聞いて初めて知ったのですが、心理学上の会話の法則だそうです。

これによると人は会話する際、言語情報を7%、聴覚情報を38%、視覚情報を55%の割合で優先させているというのです。

会話を義字通りにしか取らない我が家のふたりが、いつもとんでもない勘違いをする理由が、これだと分かりました。

言葉以外の非言語情報をまとめると93%にもなるということは、人の表情や言い方の違いが分からないふたりは、単純に言って、たったの7%しか会話を理解していないことになります。

英語はもちろん、母国語であるはずの日本語も通じないように思えたのは、私の気のせいではなく、本当に伝わっていなかったのでした。


「どうもありがとう! 助かったよ」と、感じ良く言えば、秒で終わる話


思い返すと、謎の多くはこの会話にありました。

秒で終わるはずのやり取りに何分も掛かり、話題もすり替わるので、惑わされていると仕舞いには何を話していたかさえ分からなくなる。
下の漫画は、その一例です。

勿論、さまざまな特性が絡んでいることは間違いないのですが、そもそも人(うちの場合は家族)に対して、感謝するということがないのです。

夫に対しては『一体どんな育て方をされてきたんだ』と思っていましたが、ムスメを見て『これは育て方の問題ではない』と気づきました。

ムスメに感謝することを教えると、少しづつ出来るようになってきましたが、夫は無理でした。

「ありがとう」にも言い方がある


例えば、言われて嬉しい「ありがとう」という言葉も

「不機嫌な口調と表情」を組み合わせて言うと、途端に嫌な感じになります。

親や近しい関係の人であれば、間違った言い方を注意するのは当たり前ですが、この当たり前が通用しないのが、うちの発達の人たちの特徴でした。

ふたりは人から注意されるのが何より苦手で、注意されることを攻撃と捉えているので、その度に言いがかりをつけてきたりするのでした。

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