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やつリンク ~カフェ・レストラン・ショップのSDGsにつながる取組(経済編)~

 多くの皆さんが利用するカフェ・レストランやショップでの取組が、みんなを幸せにし、自然環境を保全しながら地域経済を活性化するSDGsの実現に繋がります。ここでは、カフェ・レストランやショップで取り組むことのできるSDGsのアイデア(経済編)のアイデアを紹介します。

①地域で生産、加工されたものの利用・販売

 地域で生産された野菜、コメや果物、またそれらを加工した総菜、味噌、酒や加工品を積極的に販売すること、これは、地域の農業や食品産業を応援しながら、地域の安全安心の商品を消費者に届けることができます。
 その他、地域の木や竹を活用した薪や工芸品、地域の植物から加工した石鹸や化粧品、地域の人たちが作成した手芸品や小物など、地域の資源を豊かに活用した心のこもった商品で、地域の作り手の想いを消費者に伝えられるといいですね。

食の地域内経済循環の意義(出典:長野県「地域内経済循環の促進」HPより)

 長野県では、県産品を積極的に購入することで、幸せを2倍にしようと「しあわせバイ信州運動」を展開しています。例えば食の県産品の購入の割合を10%高めるだけで、783億円もの経済効果があるとも試算されています。

②地域の観光振興に貢献


 地域におしゃれで素敵なカフェ・レストラン・ショップは観光客をひきつけることが可能です。季節毎のその地域の素材や文化を活かした地域ならではの食事のメニューや地域の文化や歴史を生かした地域産のお土産物の販売などにより地域の文化を発信しながら、地域経済を活性化させることができますね。
 地域の観光施設とも連携してカフェ・レストランでランチやディナーを提供する魅力的なツアーを組むことで、観光客への誘客にも貢献することができます。

③ワークショップ、イベントなどの交流スペースとしての活用

 カフェ・レストランの広い空間は、モノづくりなどの体験ワークショップやマルシェなどのイベント、地域づくりの勉強会等に活用することができます。このような形で、カフェ・レストランの素敵な空間を地域の多様な人たちが集い、交流する場として提供することは、地域づくりを応援するとともに、地域経済の活性化につながります。
Wifi設備等がある場合にはコーワーキングスペースとしても活用可能で、テレワーク希望者が仕事をするために、利用することが可能になります。

④地域の材料を活用した建物、庭造り

 カフェ、レストラン、ショップ等の建物の建築又は改装の際に、地域の工務店などに地域の木材、古材や石を使って建築することは、地域経済の活性化に繋がります。また地域材を活用することは、地域の森の間伐など森林整備、環境保全にも貢献できます。
 最近は、これまで使われていた古い家具をリノベーションして、おしゃれなカフェのテーブルやいすに使うお店も増えていますね。このような家具のリノベーションは、家具を提供した人、家具をリノベーションした事業所にお金が回る、地域経済循環を促しながら、省資源・環境保全につながる取組であります。
 また、お店の庭に、地域の農家が栽培した花や木の苗を植え、美しい庭づくりをすることも、地域の花農家支援にもつながります。

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