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エベレスティング達成 ~V坂156本~

V坂でエベレスティングを達成したのでレポート。

挑戦のきっかけは『The Le Col x Strava 8848 Climbing Challenge』。
6月中に一回のライドで8848m上ればLe Colのサイクルジャージが手に入る。2年前、3年前は見送ったけど、今年は6月頭に開催された富士ヒルに向けてトレーニングを積んだ残滓がギリギリ残っていたので何とかなるだろうと思って挑戦した。

思い立ったタイミングが6月下旬ということもあり、チャンスは6月末しかなかった。早朝5〜6時は小雨が降り、日中は強い日差しで29℃を超えた。まぁまぁ辛い環境だったけど、7〜8月の酷暑よりはまだマシだった。

場所は『よみうりランドV通り(通称V坂)』にした。理由はいくつかある。
・自走でアクセスしやすい
・コンビニが近い
・峠道よりは路面が綺麗なのでパンクのリスクを抑えられる
・街灯があるので夜でも明るい
・一往復が短いのでツール缶や補給食を携帯せずに走れる
・疲れたらすぐに休憩できる

実際に走るとデメリットもあった。
・日中の交通量が多い。昼頃と夕方にピークがあった
・日影が坂の上にしかない
・歩道の近くに荷物を置いていると盗難や悪戯のリスクを感じて精神衛生上よくない
・ダウンヒルで汗冷えする(防寒着を毎回脱ぎ着するのは現実的ではない)

完走を目標にするのであれば良い場所だと思う。
汗冷え対策は人によるだろうけど私には必要だった。昼前まではビニール袋を腹に巻いていたけど、暑くなって剥いだことを数時間後に後悔することになった…
坂の下にコインパーキングがあるから、車を用意できる人は用意した方が良い。私は幸運なことに自転車仲間が日中だけ車を出せるというのでお言葉に甘えさせてもらった。地面に座って休む時に車を背もたれにするとリラックスできた。

走行計画としては、15本(80分)上ったら自転車にまたがった状態で休憩。30本(160分)上ったら座って休憩&補給を繰り返すイメージだった。
実際は昼前から嬉しいことに自転車仲間が代わる代わる応援に駆けつけてくれたので、90本超えたあたりから割と適当になってた。走る/休むをすぐ切り替えられるのはV坂のメリットの一つだ。

それにしても、頭のおかしいイベントにはやばい人が集まるもので、エベレスター、富士ヒルゴールド、10000UPマイスター、キャノンボーラー、トライアスリート、超長距離ランドヌールと、異常自転車乗りばかりだったのが印象的だったw
わざわざ暑い中応援に駆け付けて頂きありがとうございました!!

ちなみに、オフロスキwさんが撮影した「挑戦中」の紙を掲出していたのは私ではない。当日はTeamCyclersSNELの佐藤光選手と、もう一人の挑戦者がいて、時間帯こそズレていたが3人が同時に挑戦していた。これは"もう一人"のものだ。佐藤さんは私とほぼ同時に完走したが、"もう一人"がどうなったのかはわからなかった…

補給食の事も書いておく。エベレスティング挑戦者のブログやnoteに目を通して、ザック4000kcal程度は必要になると見込みを立てていた。主食はパンとチャージドリンクゼリー。たまに饅頭と大福、差し入れのお菓子。あとは塩タブを補給の度にまとめて食べてた。(塩タブは予め全部開けてジプロックとかにまとめておくと手間がかからない)
前日、当日朝にカーボローディングしていたこともあり過不足は感じなかった。
ライドデータとしては、安静時消費1,076kcal + 運動消費6,635kcal = 合計7,711kcalとなっている。

獲得標高の話もしておく。獲得標高と上昇回数は以下の通り。STRAVAはデータ補正してない。
・GARMIN:獲得標高8850m、上昇156回
・STRAVA:獲得標高8850m、上昇156回
・everesting:獲得標高9765m、上昇155回
V坂は140数回で認定されてる人がいるので、やっぱりGARMINだと獲得標高が低く出るらしい。(あくまでeverestingを正とした場合)
everesting上ではV坂の獲得標高が63mになっているようなので、141回上れば8848m、159回上れば10000mに達することになる。つまり、GARMIN上では141回は7999m、159回は9021m上昇した時点で達成になる、はず。違うかもしれん。信用するかどうかは自己責任で頼む。
私はSTRAVAのデータ補正ありきで8848チャレンジするっていうのは不安だったので、GARMIN準拠で8848m上って終了とした。


以下、備忘録

・前日からのカーボローディングは有効。
・睡眠3時間だと21時間経過してから集中力が一気に低下した。富士ヒルもそうだったけど、キューピーコーワヒーリングが効かないから他の市販薬を探す。
・補給食は事前に購入したけど、背負ってV坂まで走るのは疲れたから半分は最寄りのコンビニで買っていいと思う。
・ダイソーの保冷バッグは案外優秀。
・保冷ボトルは必要ない。
・日焼け止めはビオレUVアスリズムプロテクトエッセンスを使用した。昼頃に塗り直した。塗り直さなくても一日もった気もするから、あとで実験する。
・夕方頃にプロテクトJ1の塗り直しが必要になった。
・薄皮パンは3袋目で飽きた。大福や饅頭、エネルギージェルに置き換える。
・前半は4倍以上で踏まないようにセーブした。それでも6000m上った頃には意識しないと3倍を切るようになる。
・手押しスカウターだとやっぱり押し忘れることがある。LAP機能を使うか検討。
・GARMINの自動停止機能はOFFにする。でも休憩時に一時停止する必要はない。一次停止を忘れて駐車場を出入りするログを残してしまったがeverestingは認定された。
・電子機器の充電を忘れずに。(特にフロントライト!)
・帰りは輪行でもいいんじゃない?

持ち物

・バックパック
・保冷袋
・ビニール袋
・着替えジャージ(未使用)
・冷感タオル(未使用)
・インナーチューブ(未使用)
・プロテクトJ1
・日焼け止め
・予備フロントライト
・モバイルバッテリー
・USBケーブル
・shokz(未使用)
・S字フック
・ワイヤーロック


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