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『おべんとう』を読むと思い出す、子どものころ好きだったもの

 『おべんとう』著者:小西英子さん

は、保育士や保護者が選ぶおすすめの絵本が載っている本(雑誌)で見て、購入を決めた本だ。

子どもが生まれた頃から何回も読んでいる。冗談抜きで、100回は読んだと思う。

 出てくるお弁当の具はどれもとてもおいしそう。
その中で、毎回「ああ、子どものころ好きだったな…。」と思い出すものがある。

ミートボールだ。
茶色くて丸い形に赤い粘土のあるソースがかかっている。子どもの頃に大好きだったミートボールそのものだ。きっと食べると甘酸っぱいソースの味が口中に広がり、肉の柔らかさが後を追ってくる。

 まだ幼かった頃、母がミートボールの入った袋を持っているのを見ると、胸がどきどきした。袋に楽しげな子どものイラストが描いてあったことも覚えている。
きっと、私の幼稚園のお弁当にも入っていたのだろう。

 高校時代も母にお弁当を作ってもらっていたが、なぜかあのミートボールが入っていることは無かった。

 先日久しぶりに食べた。懐かしい味そのままだった。
子どもの頃に好きだった味が今もこうして食べられるのは何とも嬉しいことだ。

 私はこれからもこの絵本を読んでは、あのミートボールの味をはっきりと思い出すのだろう。


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