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コクコク

 昨日5/17、自身初のボカロ楽曲として「コクコク」を投稿しました。たくさん見ていただけていてとても嬉しいです。

 このnoteでは曲に詰め込んだイメージを皆さんと少し共有したいなと思います

意識したこと

 まず、終始曲が可愛らしいこと。
 サビでずっとなっているピピピという高い音やドラムは8ビット(ゲーム音)を使っています。ミクの高くて可愛らしい声にはこの音がしっくりくるなという感じがして使いました。ゲーム音になぜ可愛さを感じるのか、なぜミクの声に合うのか。不思議ですね。
 ゲーム音がかわいいな、使ってみようと思ったきっかけはJohn さんの楽曲を聞いてからです。知っている方が多いと思いますが、ぜひJhonさんの曲をあらためて聴いて見てください。(おすすめ:「春嵐」「ヒガン」)
jhonさんの楽曲の他にも最近で言えば、星野源さんの「創造」などでもゲーム音が使われていましたね。
 他にもピアノと並行してなっている木琴、メロディーの裏に流れているオカリナ、2回目のサビと3回目のサビの間になっている小太鼓などなど。可愛らしさを表現するため、色々と試しながら並べていきました。ちなみにサビで急にサックスが入っているのは、少々のアクセントになったらいいなという意図がありました。
 高い音は可愛さを出してくれる反面、入れすぎると収拾がつかなくなって耳障りになってしまうのでその塩梅を調節する作業に苦心しました。

 この曲の表現を試行するにあたって私がリスペクトを持って参考にしたのは歩く人さん、yuigotさん、ゆううつぼさんです。普段から彼らの曲を聞いていて抱いていた「可愛らしい」もののイメージを反映しました。

 サムネのイラストを見て曲を聞いてくださった方も多いと思います。動画中のイラストはポムさんにお願いしました。ポムさんのイラストはディテールが細かく、それでいて見せたいものがしっかりしていて情報が分散していないところがすごいと思います。Twitterで見つけたときはすぐに依頼をしようと思いました。イラストを依頼する時点でたくさん音を使った曲にしようと思っていたので華やかさ、可愛さ、音がひしめき合っている感じが伝わるようにとたくさんのお願いをしました。

 動画中のキャラクターには「ストーリー」があります。静止画からこれを想像するのはとても難しいと思います。きっとこれを汲み取れる人はいないだろうと思いながら曲を作りました。とにかくそんな背景がありそうだ、というのがニュアンスで伝わったらいいなと思います。中心の女の子を主人公にした物語です。ポムさんはそれをうまく形にしてくださいました。
 私は曲に具体的なストーリーを持たせることに意味があると考えています。絵、音楽などどんな芸術でも言えることと思いますがストーリーはその曲と一体になって深みを感じさせたり、または味になったりします。そのいい例は煮ル果実さんの作品で、キルマーやオズワルドは特にストーリーの存在を感じます。

 最後は「時計と時間」。今を生きている自分には「今」の感覚を持つことが難しい。反対にその時間を生きたことのある人にはそれが「過去」になってその時間を意識できる。若者と老人、親子はその時間感覚の齟齬で言い争ったりする。「時間は戻らないから大切にしなきゃ」という言葉の重みが歳をとるにつれて増すこと。その虚しさとか悲しさを時計というモチーフに込めました。

抱負とお知らせ

 これからさらに自分の思うことや好きな人、ものを出していきたいなと思います。あ、近いうちにまた曲を出します。スパン短いですが、気持ちの赴くままに活動していきます。
そのときまた✳︎

追記)文章上手くなりたい。
やとわ

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