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コミュニケーションにおける6つのモードを使い分ける

こんにちは。矢口泰介と申します。このnoteは、私の個人ブログ「ヤトミックカフェ」の姉妹ブログです。私が生活しながら気づいたこと、思ったことを書き留めていきます。

日々のコミュニケーションがうまくいかないときがある

ときどき、人と話している時に、どうもしっくりこないなあと思うことがよくある。相手がぜんぜん話に乗ってくれなかったり、「したり!」と思った発言をスルーされたり。

なぜ、こういう「コミュニケーションのうまくいかなさ」が起きるのだろうか?と考えていたのだが、ふと「自分が相手の発言に対して応答していないからではないか?」と、思うことがあった。

ストレングスファインダーの「着想」モードで話してしまうときがある

私のストレングスファインダーの結果は、7位に「着想」という資質がある。「着想」(ideation)とは、異なる要素を脳内でむすびつけ、新しいアイデアを生むという資質である。

ストレングスファインダーの詳細は割愛するが、ヤトミックカフェに書いたこちらなどを読んでほしい。

「着想」を持っている人は、人の話を聞きながらも、勝手に脳内でどんどん連想が始まり「〜〜ということは〜〜だから、〜〜ということなのでは??」と、自分の中で考えを進めてしまう。

その結果、いざ発言した時に、相手のもともとの話から、自分が話している話題がいつの間にかジャンプしている、ということがある。
自分からすると話題はつながっているのだが、相手からすると「全くつながってない話」をされた、というコミュニケーションの不全感を抱かせてしまう可能性がある。

「着想」は、「新しい考えを生む」というアイディア発想のできる創造的な資質なのだが、ことコミュニケーションにおいては、注意が必要だな、と自戒した。

コミュニケーションに必要なのは「応答」すること

事程左様に、コミュニケーションは、情報のやり取り、という意味のレイヤーもさながら、存在の承認をし合う、という感情のレイヤーもある。この感情のレイヤーを無視すると、コミュニケーションに不全感が生まれるのではないか。

なので、まず大事なのは落ち着いて、相手に「応答する」ことだ。ちゃんと話を聞いていますよ、あなたの存在を認知し、承認していますよ、ということを示すことだ。これは家族間のコミニュケーションでも必要だと思う。

コミュニケーションにおける「6つのモード」を分類してみる

コミュニケーションは自身のキャラクター性にもよってくる。なので、万人に効くレシピを作ることは難しい。ただ、なにか一つでも意識することで、改善することもあるのではないか。

以下は、私自身のコミュニケーションレシピとして、ふだん自分が意識しているスタンスとか、同僚の振る舞いやファシリテーションなどを見て「いいな」と思ったものを「コミュニケーションモード」として6つに分類してみたものである。

❶応答モード(相手の話に応答する)
❷話題提供モード(話題を提示する)
❸触発されて話すモード(相手の話からジャンプした話を投げる)
❹整理・応答接続モード(他者の発言を整理して応答をつなげる)
❺前提確認モード(場の話題の前提を問い、仕切り直す)
❻外在化モード(話題を図などで外在化し話しやすくする)

あくまで一つのお遊びなのだが、「今自分はどのモードで振る舞っているのか?」を意識してみることで、少しでもコミュニケーション不全を防げるのではないか、と考えている。

❶応答モード(相手の話に応答する)

あいづち、繰り返し、質問、問いかけなど、「私はあなたの話を受け止めていますよ」ということを態度で表すモード。私の発言はいったんあと。

❷話題提供モード(話題を提示する)

自分が「話し始める」ときのモード。キャッチボールをするイメージで、相手が投げ返しやすく、できればラリーが続くことを意図する。

❸触発されて話すモード(相手の話からジャンプした話を投げる)

「着想」モード。ジャンプした話題を投げることで、会話を活性化させるために投げる。きちんと「今からジャンプした話題を投げます」と宣言して投げる。

❹整理・応答接続モード(他者の発言を整理して応答をつなげる)

3人以上で話しているときにも有効。会話のラリーがつづくと、本筋が見えなくなってきたり、応答が切れていることに気がつく時がある。そういうときに、いちど他者の発言を整理し、「・・・と自分は理解したがどうか?」と確認する発言をはさむことで、場の会話と応答を復活させる。

❺前提確認モード(場の話題の前提を問い、仕切り直す)

❹のさらに高度なモード(これは同僚のワザで、私はまだうまく使えない)。
場の話題が「本来話すべきこと」と別のものになっていたり、あるいは場の空気がやや意図したものと異なっていたりするときがある。
そのときに「そもそもこの場の意図って、これでいいんでしたっけ?」とメタに投げ込むことで、前提をリセットする。ファシリテーション技に近い。

❻外在化モード(話題を図などで外在化し話しやすくする)

率先して話し合いを「みんなが見えるように記録する」モード。
その場で話されていることをホワイトボードに記録したり、図にしたりなど「何が話されているか」が外在化すると、話し合いがスムーズになることがある。
私は絵が描けないのでホワイトボードに記録したり、オンラインの場合は、オンラインホワイトボードを画面共有したりしてこのモードを使う時がある。

以上、あくまで私自分のためのレシピではありますが、もし何かの参考にしていただければこれ幸いに思い、公開するものです。

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