弱者にSNSは猛毒

 経済的、社会的な弱者にSNSは色々な意味で猛毒だと思う。特にXは依存性が非常に強い。SNS全般はスロットマシンの原理を応用して脳の報酬系を刺激されているので、使えば使う程、強力に依存させられる。依存の恐ろしいところが、当人が中毒だと気付かない点だ。

 また、経済的、社会的に弱者であればある程、産まれた時の環境が恵まれていなければいないほど、自分の現状を外に求める性質が強くなり、外からじゃ分からないが、一見恵まれている、と見える他者への悪意と憎しみが募る。

 そして他者との無意識の比較に強制的に晒されるから、劣等感が募りいずれ思考が一人でも多くの人を不幸にしよう、とか、果ては自分を殺す様な人間まで出て来る様になるんだよな。

 Xを使っていた時にそういったコミニティをよく見ていた。自分の現状が恵まれていないと言うのもあったけどよ。ただあれは本当にメンタルに良くない。恵まれていない、不幸を感じている人間ほど、他者との強制的な比較はメンタルに猛毒なので、自分からそういった物を切るか、自分事の行為に集中できる環境を造らないと、今年も少しでも前に進んだり、何かをちょっとでも変えたりすることなんて出来なくなるだろう。

 ユーチューブも匿名の掲示板も、ネットのサービス全般だが、人間の最も貴重な資源である「時間」の価値を薄め、希釈化させる効果がある。

 どうでもいい他人の事に時間を大きく取られ、自分の人生の事に少しでも時間を使えている人間は、果たしてどの程度いるだろうか。

 一番の問題は、自分がどれだけネット依存にさせられているのか、気付けない点だろうな。

 とはいえ、現実は辛い。メンタルに的にも肉体的にも経済的にも社会的にも弱い人間は、傾向として酒、タバコ、ポルノ、ギャンブル、SNSに嵌まりやすい。俺は元々メンタルが弱かったので人生で一番蓄財に励む時期に、奴隷労働の高ストレスでギャンブルや酒で身を持ち崩し、資本の重要性に気付けなかった。

 端的に言えば馬鹿だったので仕方がなかったが、今は昔の自分と比較して少しはマシになったと思う。それでも他人のどうでもいい物事に奪われてきた、膨大な時間は戻りはしない。

 俺も俺で自分の事は自分で何とかしないといけないが、100余計なお世話だけど、まだ20代なかばとか後半で人生を諦めて、SNSに依存させられている人間はまだ間に合うので、もしいつかここまで読む若い人間がいたら、SNS、特にXを辞めて家計簿を付け、100万以上貯めてから運用に少しずつ回し、自分の人生を取り戻していってほしいと思う。

 他人はどこまで行っても他人だ。いくらその場の慰め、共感を貰ったところで、自分の事は何一つとして解決しない。小さい画面から目を離せば、そこにはただただ金が無い、何もない、と言う現実がある。人間はなかなか死ねないので、今すぐ電車に飛び込めないのなら、何とかするしかない。仕方がない。

 ぶっつけ一発勝負の人生で、上手く生きられる人間の方が稀なのだから。