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知らないうちに、身近な人からかなり影響を受ける話

つい先日、懐かしい夢を見た。

中学の頃、ある友達がヤンキー漫画を結構持っていて、「面白いからお前も読んでみろよ」と何冊か読ませてくれた。

面白いなぁと思った私は、自分でもとあるシリーズのヤンキー漫画を全巻購入し読み耽っていた…という夢だった。夢というか、過去の記憶の回想というか。

朝起きて、私は「そういえばそんなこともあったなぁ」と懐かしい気持ちを覚えた。

と同時に、「人は意外と身近な人からかなり影響を受けるんだなぁ」と思ったのであった。

私は正直、ヤンキーに憧れたことはこれまでに一度もないし、ヤンキーになったことはもちろんない。
十七歳の地図を片手に盗んだバイクで走り出したこともなければ、校舎の窓ガラスを割って回ったことも当然ながらあるわけがない。

ヤンキー漫画を貸してくれた中学の友達も、別にヤンキーだったわけではない。

その友達は(おそらく)彼の父親の影響で「ろくでなしBLUES」を読んでいたから、そこから徐々に、よりヤンキー度の高い作品へと没入していったのだと推察する。

私としても、それまで読んでいた海賊王になると豪語するゴム人間が主役の漫画からいきなり「ヤンキー漫画か…」と、あまりの世界観の違いにちょっと敬遠していた。
しかし、蓋を開けてみれば…仲間がいて、強い敵が出てきて、一回はボコボコにされるけど力をつけて仕返しに行くぜ!テメェらついてこい!オォオオオオ!!!!とお礼参りに参上する。

ガワだけ見れば世界観こそ違えど、本質的なところは一つなぎの大秘宝を巡る物語もツナギを着てるヤンキー漫画も通ずるところがあるわけである。

純粋無垢で多感な中学生だった私は、このようにして簡単に友達に影響され、ヤンキー漫画を読んでいたのだった…。

ここからが大事な話になるのだが、私は今こうして回想すると「友達の影響でヤンキー漫画を読んでいた」と俯瞰できているが、当時はおそらくそうは思ってなかったように思う。

むしろ「これは自分で選んだ」だったり「自分が読みたいから読んでいる」といったような感覚を持っていたはずだ。

しかし、これまでに見てきたように、私は友人の影響によってヤンキー漫画を読むようになっていたわけである。

案外、私たちというのは周囲の人から無意識のうちに、強く影響を受けているのではないかと存ずる。

それが良い影響を及ぼすのなら構わないが、影響というのは悪い方向へと作用するものもある。

自分が付き合う人によって、「自分」というものの半分は形成されていくのではなかろうか…。

そんなことを考えつつ、やっぱりどんな人と付き合うのかって大事だよなぁ…と感じた次第だ。

おーわりっ!

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