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文章で信頼されるためにできること
今日は、社内の勉強会に参加した。
そこで「コンテンツマーケティング」という言葉の意味について説明してくださいと言われたときに、ぼくは「コンテンツでマーケティングすること」とざっくり考えていた。言葉の定義なんて、たいして重要じゃないと思っていたからだ。
ただ、実際には「コンテンツマーケティングとは」で調べると正解が出てくる。
Content marketing is a strategic marketing approach focused on creating and distributing valuable, relevant, and consistent content to attract and retain a clearly defined audience — and, ultimately, to drive profitable customer action.
コンテンツマーケティングとは、価値があり、関連性が高く、一貫性のあるコンテンツの作成と配信に重点を置いた、戦略的なマーケティング手法であり、潜在的顧客層を引き付けて関係性を構築し、最終的には収益性の高い顧客行動を促すことです。
https://contentmarketinginstitute.com/what-is-content-marketing/
(訳は適当です…)
もっとわかりやすく言うと、
コンテンツマーケティングとは、有益なコンテンツによって潜在的な顧客層から信頼を獲得し、ファンになってもらうことで購買につなげる戦略的なマーケティング手法
といったところだろうか。
「コンテンツでマーケティングすること」は間違いじゃないけど、上の文章と比べるとだいぶ違う。たぶん、上の文章のほうが「コンテンツマーケティング」をよく知らない人にもわかりやすく、信頼されやすい。
少し話が変わるけど、信頼されるということについて、糸井重里さんが昔こんな話をしていた。
八百屋で売っているリンゴがおいしかったら、また買いたくなる。それは信頼をひとつ得たということ。それを地道に積み重ねると、「あの八百屋で売ってるものはうまい」と安心して買ってもらえるようになる。
期待された以上のなにかをプラスして得られたら、ひとつ信頼をもらえる。
「コンテンツマーケティングとはなにか?」という質問に対して、「コンテンツでマーケティングすること」と答えるのではなく、質問の背景や質問した人の悩み、質問の意図を想像して、聞かれた以上のなにかを加えて答えることは、信頼をもらえることにつながる。
信頼されたいなら、適切な言葉を使うべきだ。
さらに、どうやったら文章で信頼をもらえるかを考えると、読者が期待していた以上のなにかを用意できれば、信頼は少しずつ貯まっていく。
そして、読者が期待している以上の「なにか」は、インターネットで検索できる場所にはないことが多い。それは、自分や誰かが経験してきたことや本のなかにあるのかもしれないし、まったく関係ない別の場所…たとえば映画とか音楽のなかにあるのかもしれない。
そういう、「期待以上のなにか」をいつも読んでくれる人に渡せるように、文章を書く人はなにかを探し続ける必要があると思う。
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