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【銭湯】東村山市の唯一の銭湯「桜湯」さん  東村山 3

梅雨の湿気と暑さが肌にまとわりつく土曜日、
私は東村山市にある銭湯「さくら湯」さんを訪ねました。
西武多摩湖線の荻山駅を降りて、
徒歩15分ほどの道のり。
道中、じとじとする雨と汗がじわじわと滲み出てきて、
銭湯に着く頃には全身べちゃべちゃ。
しかし、その気持ちも「さくら湯」(「桜湯」?)さんの暖簾をくぐると同時に、
心地よい期待感に変わりました。
ロビーが広い~!期待できる!

開店時間すぐに訪れたため、
浴場には私とおばあ様一人だけ。
フロントでサウナをお願いすると、
追加料金320円でバンドをもらいました。
タオルがないことに少し驚きましたが、後でその理由がわかりました。

浴場は、肩にジェットバスが当たるお風呂、
ジェットバス、バイブラ湯、電気風呂、
そして半露天風呂
(ミスト湯らしいのですが、ミストが出ていなかったような?)
とたくさんのお風呂がありました。
さらに、大きめな水風呂も完備されています。
お湯は熱めの井戸水ヒートポンプ式。
心地よい温度で、広々とした浴場を独り占めできる贅沢感に
思わず「ふー」と声が出ました。
壁には3匹の馬が描かれています!この絵も珍しいですね。

サウナは2段になっており、遠赤外線サウナです。
入るとタオルがたたんで置いてありました。
普通はタオルが敷かれているものですが、
私が一番乗りだったためかな、と思い3枚ほどタオルを敷きました。
そこへ常連さんがいらっしゃり、
「ここはタオルを敷かず、一人1枚使用する仕組みなんですよ」
と教えてくださいました。

その方によると、
東村山市には「さくら湯」だけが残る銭湯で、
他の銭湯はすでになくなってしまったそう
です。
女子サウナもコロナ後には週何回かの営業だったのですが、
常連さんからの要望で毎日営業に戻ったとのこと。
地元の方々に愛されている銭湯であることが伝わってきます。

サウナ前には清潔な水風呂があり、
温度もちょうど良い冷たさです。
サウナ→水風呂→水分補給を3セットほど繰り返す間に、
近所のご老人たちが次々と入ってこられました。
地元の方々にとって、ここは日常の一部であり、
交流の場でもあるのです。

休憩室は広く、テレビも設置されており、
銭湯後にくつろぐ方々が多く見受けられました。
ビールや冷たい飲み物も充実しており、
身体を休めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。
ただ、近所にはコンビニなどがないため、
飲み物や水分は必ず持参するか、
事前に購入してから訪れることをお勧めします。

「さくら湯」さんは、地元の人々に愛され、
支えられている銭湯。
東村山市で1つだけとお伺いすると、
なおさらその貴重さが身に沁みます。
東京銭湯お遍路では「桜湯」さんとなっていますが
看板は「さくら湯」さん、
どちらが正しいのかもはやわかりませんが
どちらにしても、素敵な銭湯であることは間違いないです。

次回は、違う季節に
もっとゆっくりと時間をかけて訪れたいと思いました。


東京銭湯お遍路記事はこちらです!
お時間あれば覗いてみてください。



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