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そして灰になる


 既に灰と化した残骸を地面から拾い集める。
 一緒に焼け焦げた屋根の一部が私の行く手を遮る。
 頬から流れた涙は、汗にまみれて私の意識を朦朧とさせる。

 燦々と輝く太陽は不憫な姿に目もくれず、
 暗い夜を照らす満月は私の心を鎮めることは無かった。

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3,863字
筆者の処女作「たとえ記憶をなくしても」や「惑星X」「DROP OUT」など【出会い】や【命の儚さ】をテーマにした短編集。

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