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京都大賞典の回顧

京都大賞典があった月曜は日曜に雨が降った影響もあって重馬場での開催。レース中に少し雨が降っていたので馬場が乾燥していかなかったこともあって時計がかかる馬場状態に。土曜、日曜が開幕週と同様に高速馬場だったので一気に時計がかかる馬場になってしまったのは覚えておきたい。

京都大賞典

勝ちタイム 2分25秒3 (重) 曇り

12.8-11.7-12.0-12.5-12.6-12.0-11.9-12.3-11.6-11.7-12.0ー12.2

前半1000M 1分01秒6  上り4ハロン 47秒5   3ハロン 35秒9

走破タイムランク C

レース振り返り ディープボンドが好スタートを切るが各馬横一線の状態。外からアフリカンゴールドがハナに。2番手にアイアンバローズがつけるがその後ろが固まって進む。向正面に入ると逃げたアフリカンゴールドがやや2番手以降を離して馬群はやや縦長に。3コーナーに入っても後続に少し差をつけて進んで直線へ。直線に入ると内の2,3番手にいたボッケリーニとプラダリアの2頭が競りながら前に迫っていき、残り100Mで前を交わしてゴール前は2頭のマッチレースに。最後は外のプラダリアが競り勝って勝利。クビ差の2着がボッケリーニ。そこから1馬身弱の差の3着は2頭に連れて上がってきたヒンドゥタイムスをディープボンドがゴール前で交わして3着浮上。

レース短評 前半1000M通過が1分01秒6。時計がかかる馬場とはいえ、前半は重賞としてはスローペース。その後もあまりペースが上がらず、3コーナーの登り坂を登って下りに入る残り800Mからのロングスパート勝負。長くいい脚が求められる展開になったが、そこまでスローペースで進んだので、結果的に内、前で進んだ馬が有利な展開に。渋った馬場での2400Mでも、位置を取れて長くいい脚を使えたプラダリアとボッケリーニの2頭の立ち回りと持続力が光ったがプラダリアがマッチレースを制したレース。

京都芝2400Mはインが有利のコース形態なので、来年以降も内、前が有利になる展開は覚えておきたい。

勝ったプラダリア『調教での動きが競馬に直結するタイプなので楽しみにしていました。返し馬の気配が良く、これならこのメンバーでもと思い、自信を持って乗りました。開幕週なので、いいところで競馬をしたいと思っていましたが、ちょうどいいポジション。直線は2着馬の手応えの方が良かったんですが、差し返す根性を見せてくれました。今日のメンバーで結果を出してくれたことで、もうひとつ上のメンバーに挑んでいけそうです』と池添騎手。今回は3番手のインにつけられたことが大きな勝因でしょう。展開に恵まれた面はありましたが、理想的な立ち回りをして最後は2着馬に競り勝ちました。青葉賞以降自分の力を出し切れていない印象でしたが、体調が良かったことも大きかったでしょう。この馬は調教での動きが良ければ体調がいいかどうか判断できるので好走できるかどうかはそこで判断かな。渋った馬場というのも向いていたように思います。次走はJCだと切れ負けしそうですが、時計のかかる有馬記念で体調が良ければというところでしょうか。

2着のボッケリーニ『直線では一旦、前に出たんですが、先に抜け出すとソラを使う面がある馬ですからねえ。今日もそんな面を出して、勝ち馬にひと踏ん張りされましたが、あのタイミングしかなかったですね。この馬自身いい内容で走ってくれましたが』と浜中騎手。道中は5番手のインを進み、直線でうまく進路を確保して勝ち馬と一緒に抜け出してマッチレースに持ち込みましたが競り負けて2着。立ち回り自体は完璧でしたし、力も見せましたが勝ち切れないのはそういう面があるからでしょう。ただ、G2、G3レベルでは地力上位なので条件を問わず2,3着には走れるでしょう。強敵相手でも2、3着、弱い相手でも2、3着というタイプのように思います。

3着のディープボンド『リズム良く、ためる競馬をとの指示でした。結果からしたら内枠を生かすことが出来ませんでしたが、次に向けて悲観するような内容ではなかったと思います』と和田騎手。好スタートを切ったのですが、隊列が密集してどんどん位置を下げてしまいました。今回は、内、前を行く馬しか上位に来れなかった展開なので結果的に向かなかったですね。前々で進んでいたらもっと勝ち負けに絡めたとは思うかな。直線では良く伸びて4着馬を交わしただけにもったいない競馬になってしまいました。力を見せましたが、得意の京都でもう少し頑張ってほしかったかな。G1となると敷居が高いだけに次走はステイヤーズSで見たいかな。

4着のヒンドゥタイムス『デキの良さを感じましたし、乗り方ひとつでいいレースができると思っていました。レースでもスムーズに運ぶことが出来ましたね。2400Mは経験が少なかったですが、うまく走ってくれました。残り200Mで他馬を気にしてしまうところがありましたが、今後の課題がしっかりと見えていい内容でした』と団野騎手。3コーナーでは2着馬の後ろにいて、直線で2着馬の後ろからうまく外に出してついていきました。展開に恵まれた面はありましたが、うまく立ち回ったと言えます。2,3着馬とは力の差を見せられましたが、G3レベルなら今後も上位でしょう。渋った馬場も向いたかな。プラス16キロでも太目感はなかったようなので次走もG3レベルなら期待かな。

7着のヴェラアズール『折り合いがついて、リズム重視でしっかりと脚をためて運べました。ただ、前残りの馬場で馬場も展開も向かなかったですね。もう少し流れてくれていればという内容でした』と松山騎手。道中は後方3番手を進んで直線では大外に出しましたが伸びず。59キロで馬場も展開も向かなったことは確かだけど、直線では前にいたディープボンドに追いつけず、すぐ内にいたマイネルウィルトスに競り負けるような形になったのでちょっと物足りない結果になりました。いかに叩き台と言っても次走はちょっと期待できないかな。

8着のビッグリボン『凄くいい内容で走れていました。馬場の影響もあって、伸びきれないところはありましたが、決して悲観する内容ではなかったと思います』と西村騎手。道中は中団の馬群の中を進んで直線に入りましたが伸びず。対牡馬で厳しかったとは思いますが、7着から3馬身差をつけられたので力負けかな。牝馬同士で改めてだけど、エリ女では敷居が高いかな。牝馬限定戦のG3レベルの芝2000Mでかな。

9着のヒートオンビート『具合が良く、いい雰囲気でレースに臨めました。ただ、馬場状態が大きく影響してしまった印象ですね』と川田騎手。道中は中団の外目を進んで直線に入りましたが伸びず。実績から考えると全然走っていないですが、渋った馬場が苦手だったという事でしょう。良馬場で改めて。

10着のウインマイティーは直線に入ったところで外から一瞬伸びて見せ場を作りました。残り200M手前から失速してしまいましたが距離が長かったかな。次走エリ女なら距離短縮ですし、先行馬が恵まれる展開ならちょっと面白そう。ビッグリボンよりも期待できそうな気がします。

2番人気で競争中止のブローザホーンはレース中に心房細動を起こしてしまったようです。理由は不明ですが、馬体に大きな影響はないとのこと。ひとまず安心ですが、今年は休養かな。しっかり休んでまた来年期待したいですね。

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