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サウジアラビアロイヤルカップの回顧

土曜東京は3日間開催の初日。馬場は開幕週同様に超高速馬場。日曜もほぼ同じですが、雨の影響があった月曜とは違う馬場として覚えておきたい。この日の東京芝は6Rありましたが、ルメール騎手が3勝、2着1回、3着2回と
素晴らしい成績。松山騎手が2勝と偏りのある日でした。

サウジアラビアロイヤルカップ

勝ちタイム 1分33秒4 (良)

12.2-11.1-11.6-12.0-12.3-11.7-11.2-11.3

前半800M 46秒9  後半800M 46秒5

走破タイムランク D

レース振り返り シュトラウスとボンドガールがやや出遅れ。レーヴジーニアルがハナに。2番手にウインアクトゥールが続くが固まった馬群で進み、人気の3頭は後方で進む。3~4コーナーで大きな動きはなく、各馬が横に風広がって直線へ。残り400Mでシュトラウスが先頭に立つが、その外からボンドガールとゴンバデカーブースが伸びて来る。残り200Mでゴンバデカーブースが先頭に立ち、最後は2着に2馬身差をつけて快勝。2着争いは3頭の競り合いになるが、外から伸びたボンドガールが2着。さらにクビ差の3着はっシュトラウスが逃げたレーヴジーニアルを振り切って2着馬に迫ったが3着まで。

レース短評 前半800Mが46秒9に対し、後半800Mが46秒5とイーブンペースだが、前半は先行馬が若さを見せての先行。3コーナーからペースが緩んで残り600Mの切れ比べ。上位人気3頭と逃げた4着馬による切れ比べで5着以下は3馬身離した結果になったが、その中でも上り3ハロン33秒5の切れを見せいたゴンバデカーブースが後続に2馬身差をつける勝ちっぷりで素質の高さを見せたレース。

勝ったゴンバデカーブース『リズムを大事に乗せてもらって、あの形で差し切るんだから強かったです。最後方は予想していませんでしたし、初戦は逃げて勝っていましたが、強い馬がいるなかで勝てて良かったです。距離はまだまだこれからだとは思いますが、今回は末脚が凄かったですし、いろんな競馬のパターンができてレースも上手ですからね。これからが楽しみです』と松山騎手。スタートは普通に出たのですが、道中は最後方の位置に。直線では先に行く有力馬を見ながら外に出して鋭く伸びました。上り3ハロン最速の33秒5で2着に2馬身差をつけたのですから完勝です。強い競馬だったと言えるでしょう。過去の勝ち馬と比べてどうか?という点は判断がつきませんが、2歳世代のトップクラスの力があると言えるでしょう。ただ、今回は休み明けでマイナス2キロ。2,3着馬がプラス8、プラス10キロだったことを考えると成長力という点でどうか?かな。その点は次走以降に期待したいですね。

2着のボンドガール『勝ち馬が強くて抵抗できませんでした。ゲート練習では問題なかったのですが、スタートでちょっと出負けしてしまって…。周りに馬がいるとちょっと違いますね。前半3ハロンは力んでしまって少し折り合いが難しかったです。その後はスムーズだったし、直線に入っても手応えは残っていたので、これなら大丈夫だと思いましたが、あっという間に離されてしまいました。それでも悪い内容ではありませんでしたし、賞金を加算できましたからね。折り合っても2着だったかもしれませんが、よく頑張ってくれたと思います』と川田騎手。スタートで出遅れて、その後はやや外に出しましたが、馬が頭を上げてかなり行きたがっていました。何とかなだめて3コーナーに入り、馬群の中を通って直線に入るとすぐ内にいた3着馬と一緒に追い上げました。3着馬には競り勝ちましたが、外から伸びた勝ち馬には突き放されてしまいました。出遅れ、前半の力みがありながら2着を確保したので素質は確かですね。ただ、かなり課題が多い馬だと思うので今後の修正は必要かな。乗り手を選ぶ馬と言えそうですし、馬群で揉まれるのも良くないかな。継続騎乗で外枠の時というのが良さそうかな。

3着のシュトラウス『この馬はまだ勉強しなければいけないことがあります。今日は4番手で我慢できたし、いい練習になったと思います。最後も切れるというよりじわじわと伸びる馬。返し馬から行きたがっていて凄かったです。大きくて力が凄いので抑えるのが大変でした。スタートから落ち着いて走れれば、べストパフォーマンスが発揮されるようになるでしょう』とルメール騎手。出遅れましたが馬群の中を通っていき、直線入り口では馬群の真ん中から先頭を見る形。そこから外にいた2着馬との競り合いになりましたがわずかに競り負け。2着馬と同様に出遅れましたが、こちらはうまくリカバリーしたと言えますし、その後の立ち回りも良かったかな。ただ、その分2着馬よりも素質という点で少し足りない気もするけど、素質上位の馬であることは確かです。2着馬よりも今後の経験が生きてきそうに思いますが、個人的には東京よりも中山の方が向くタイプかと思います。

4着のレーヴジーニアル『攻め馬ではそれほどではなかったのですが、レースでは前進気勢が強すぎるところがありました』と横山和騎手。好スタートから逃げていき、最後までよく粘りました。前後半をイーブンペースで進んだので巧い逃げが打てたと言えるでしょう。上位3頭とは素質の差が出てしまいましたが、自分の競馬ができたと言えるかな。この馬も東京よりは中山向きで持続力を生かすタイプのように感じます。

5着のエコロマーズ『もう少し前のポジションで競馬をしようと思っていたんですけどね。スタートは出ているんですが、今日は周りが速くて、あの位置からになりました。もう少し距離を延ばして、前の位置で淡々と運ぶ形がいいように思います』と戸崎騎手。スタートは出たのですが、徐々に位置が下がってしまい、直線では2着馬の後ろの位置から伸びようとしましたが伸びず。上り3ハロンも34秒6で逃げた4着馬と同じでは厳しかったかな。高速馬場が向かないのは確かですし、コメント通りもっと長い距離でかな。上位陣とは差を感じたので1勝クラスで。

7着のマイネルブリックスはやや出負けして外から上がっていく形に。4コーナーで前にいたマリンバンカーが外に膨れてその影響を受ける形になってしまってどうしようもなかったかな。この馬も高速馬場は向かないし、1800Mを勝っているので2000M付近の1勝クラスでかな。

8着のハッピーサプライズも高速馬場が向かなかった模様。1200Mの方がいいタイプだけど、時計がかかる馬場向きだし、ダートの方がいいのかもしれません。

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