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往復小説

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嘗ての往復書簡をコンセプトにMASATO氏と始めた往復小説。2019/8/22:天外黙彊氏も加わり、小説によるコミュニケーションを公開しております。ココでは私のパートを公開。一話…
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2017年11月の記事一覧

short‐short:秋

「秋か」 路上に花が開いていた。 遠目でもわかる。 その様は飛び降りを想起させる。 コンクリートにまかれた脳漿。 手を合わせたい気持ちになる。 飛び降りというよりは落とされたと言った方がいい。 事件だ。 犯人は解っている。 カラスだろう。 主犯だろうが、共犯の可能性も。 今回は目撃していないが、いつぞや目にした。 被害者は「渋柿」。 路上に身を投げた柿はなんとも哀れだ。 埋葬したい気分が湧き上がる。 熊本の祖母宅で見たそれは自然の一部だった。