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【ニュースの違和感】なぜ被害者は「男性」で、犯人は「男」なのか?

テレビのニュース番組で、よく使われる表現に次のようなものがあります。
「本日の午後、○○駅で男性(だんせい)が襲われ、犯人の男(おとこ)は現在も逃走中です」

テレビや新聞では、被害者は「男性(だんせい)」「女性(じょせい)」、犯人や容疑者は「男(おとこ)」「女(おんな)」といいます。

これは、メディアのルールとして決めているだけで、本来「男性・女性」に尊称の意味はなく、「男・女」に卑称の意味はありません

「男性(だんせい)」「女性(じょせい)」は『音読み』で、「男(おとこ)」「女(おんな)」は『訓読み』です。『訓読み』よりも『音読み』を尊重するメディアにとても違和感があります

漢字には「音読み」と「訓読み」があり、「音読み」は漢字が伝来したときの読みで、「訓読み」は漢字の意味に近い大和言葉を当てたものです。

つまり、『訓読み』よりも『音読み』を尊重するのは、『日本語(大和言葉)』よりも「外国語」を尊重しているので、違和感だけでなく、嫌悪感すら覚えるのです。

たしかに、昔の公文書は漢文で、中国の歴史書を学んできた歴史があります。また、日本人の気質として、外国製の物や外国語が格好良いと感じるところがあります。かつては「舶来品」を珍重しました。現代でも、特にビジネスの現場では、カタカナ英語を多用します。

漢字は、現代では日本の正式な文字ですが、その由来は中国の「漢」民族の文字なので、外国語であり、音読みも外国語の読み方です。したがって、『日本』を「にっぽん」と読むのも外国語読みで、本来は『ヒノモト』です

日本人は、漢字を日本語の中心のように考えている人が多く、漢字や熟語の知識が、そのまま語彙力とされることも多いですが、漢字は仏教とともに、新しい文化として取り入れたものです。

純粋な日本語である『ヒノモト』の言葉は『大和言葉(ヤマトコトハ)』です。基本的に濁音は使わず、清音で表現します。言葉においても穢れを嫌い、清らかさを求めます。

日本人は自己肯定感や愛国心が低いとよくいわれます。愛国心というと国のために命を捧げるようなイメージを持つかもしれませんが、そうではなく、日本という国がどれくらい好きかということです。

日本人は先進的な文化への憧れが強く、古くは中国文化の影響を強く受け、現代では西洋文化の方が格上のように感じる人が多いのは事実です。そのため、国内の評価よりも海外での評価を重視します。

「井の中の蛙大海を知らず」ということわざのように、国内で1位になるよりも、海外のコンテストで受賞する方がスゴイとなって、改めて国内でも評価されるケースがとても多くあります。

このような日本よりも外国を格上とする感覚が、私たちの潜在意識に根付いているのは、メディアやSNSから発信される情報が原因の一つだと考えられます。

この記事のタイトルで問いかけたように、外国語である「男性・女性」が尊重され、大和言葉である「男・女」が犯人や容疑者を指す言葉として、メディアがルール化したことで、ニュース番組を日常的に観ている人は、「男(おとこ)」や「女(おんな)」と聞いた瞬間に、何か悪いことをした人だと認識します。

現代の日本人にとって、「男性・女性」も「男・女」もどちらも日本語なので、「男・女」を犯人や容疑者を指す言葉としてルール化しても、それが外国語を尊重していることにはならない、と考える人もいるかもしれません。

しかし、「音読み」が尊重され、「訓読み」がネガティブであるイメージは、確実に刷り込まれています。日常会話でも「男(おとこ)」や「女(おんな)」を使うことを避けて、「男性・女性」が丁寧な言い方として使われることが増えていると思います。

ビジネスにおいても、カタカナ英語をたくさん使う人が、できるビジネスマンとされる風潮があります。確かにたくさん勉強しているのだろうとは思いますが、借り物の言葉を並べて話すことがスゴイことなのでしょうか?

少し飛躍して考えれば、「音読み」の尊重やカタカナ英語の乱用が、自己肯定感や愛国心の低さにつながっているように思います。

本来の日本語である『大和言葉』の美しさや奥深さを知ることで、かつては「ヤマト」や「ヒノモト」と呼ばれた日本の良さを再認識し、自己肯定感や愛国心が向上すると思います。

『大和言葉(ヤマトコトハ)』を学び、伝えることが私のライフワークになっています。『大和言葉』のルーツといえるのが、『ヲシテ文字』や『ホツマツタヱ』です。ぜひ一緒に学びましょう!

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