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現UFCフライ級王者!!!ヒール役?? デイヴィソン・フィゲイレド!!!

UFC男子フライ級は-56.7kgの男子最軽量級ながらも、PFP歴代最強クラスのデメトリアス・ジョンソン、バンタム級も制覇した史上四人目の二階級同時世界王者のヘンリーセフードといった歴史に残る名王者を生み出してきました。

しかし、そんな2人もUFCを突然に離れていってしまい(セフードは現役を二階級制覇後に引退)一時は存続の危機から立ち直った男子フライ級は新たなヒーローを必要としていた。。

そんななか、ヘンリーセフード去った後に現れたフライ級の王者、それがデイヴィソン・フィゲイレドである。なぜこの王者に自分が期待しているのかというと、先の2人のフライ級絶対王者にないものを持っていると感じたからです…!

それは、、「華」です。

絶対王者2人は確かに強かったのですが、正直、ファンからの人気はあまり得られませんでした、、格闘技ビジネスの難しいところ、ただ強いだけでは人気とはあまり直結しないのです。

ただこのフィゲイレドは見ていて華があるな…!と僕は直感で思いました。

今回はフィゲイレドのそんな華のある部分の紹介と強さを検証、そして真の意味でのフライ級の救世主となれるのか考察していきたいと思います!

■フィゲイレドの華 その1:残酷無慈悲なフィニッシャー!!!

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まずはなんと言ってもフィゲイレドの王者としての強さを見ていきたいと思います。

通算戦績:22戦20勝1敗1分(うちUFCでは11戦9勝1敗1分)

となっています。1敗してるとはいえ、UFCでこれだけの戦績を残せているのは絶対的に強者です。。勝ってきた相手の中には、UFCフライ級絶対的No.2のジョセフ・べナビデスに2勝してるうえに、近日、前RIZIN王者マネル・ケイプを破ったアレッシャンドリ・パントージャなんかも含まれています。

間違いなく世界のトップレベルです。

そんな彼の最大の武器はなんといっても、
フライ級離れした決定力の強さです。

20勝のうち
KO /TKO勝ちが9勝
一本勝ちが8勝
という勝つ場合は85%の完全勝利率です。

戦ってきた相手が違うので一概には言えないですが、
初代王者デメトリアスジョンソンが30勝のうち17勝が完全決着での勝利
二代目王者ヘンリーセフードが16勝のうち7勝が完全決着での勝利。

つまり、フィゲレイドは決定率においては既に過去のUFCフライ級王者に既に並ぶか超えているのです。

過去の2人はレスリングを基本としたオールラウンダーに対して、フィゲレイドは打撃が強力でKO率が高いのも特徴です。

絶対的な強さを誇った前2人の王者ですらKO率は高くなかったのでいかにフィゲレイドの打撃力が強力か物語っているといえます。

特に強力なのが、伸びのある右のストレートパンチ。ジョセフべナビデスをこれでKOしています。

↑公式のフィゲレイドTOP5フィニッシュシーン

上記の動画を見てもらえると分かりますが、KOシーン、一本シーンがフィゲレイドは「残忍」「残酷」といった言葉が似合います。。
なんか、怖いんですよね、フィニッシュするときのフィゲレイドは。。

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絞め技もめちやめちゃ強いです、、、

フィニッシャーとしてのフィゲレイドは、完璧なのではないでしょうか。
今までのフライ級にはなかったそういうシーンをもたらすということで、観客達にとっては魅力的ですよね。

フィゲレイド常に果敢にアグレッシブに攻めるので試合も面白いです。

■フィゲレイドの華 その2:憎いけど強い悪童

試合もアグレッシブで強いフィゲイレド。そんな彼のもう1つの華はナチュラルにヒール役になる、ということです。

実はフィゲイレドが王座戴冠するにはいわくつきの戦いでした。

それは、王者ヘンリーセフードの電撃引退後に空位となったUFCフライ級王座を巡って組まれたvsジョセフべナビデス第一戦(2020.2.29)での出来事です。

フィゲイレドはその大事な一戦の計量において体重超過をしてしまうのです。。

その結果、べナビデスが勝利した場合にのみ王者として認められるという変則マッチになりました。わかりやすくいうと、ボクシングの山中選手vsルイスネリ選手第二戦のような状態。

そしてフィゲイレドはその試合でKO勝ちし大喜びします。。まったくもってネリと同じ状態。これに関しては格闘技ファンたちは猛批判。フィゲイレドのアンチを生むきっかけとなってしまいます。

その約五ヶ月後に再び王座を懸けて組まれたべナビデスとの第二戦目(2020.7.19)。そこではフィゲイレドはルール違反を犯さず、圧倒的なパフォーマンスで2R一本勝ちします。一戦目のこともあり、何もなしに喜べる人は多くはなかったでしょう。

ただ、この二戦目でフィゲイレドの強さは明らかになりました。

さらにそのわずか四ヶ月後の11月にに当時フライ級ランキング4位のアレックス・ペレスを相手に防衛線。ギロチンチョークで1R一本勝ちをして見せます。

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べナビデス戦で生んだアンチを黙らせるかのようにフィゲイレドはこの試合でも強さを見せつけました。

そしてさらにわずか一ヶ月後、、

2020年12月にランキング一位のブランドン・モレノを相手に王座防衛戦をするのでした。

■フィゲイレドの華 その3:好敵手現る!?ブランドン・モレノ

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モハメド・アリにはジョージフォアマン、スモーキンジョー、コナーマクレガーにはネイトディアスがいたように、人気選手になるには好敵手が必要です。

そう、これまでのフライ級に人気がいまいちだったのは、このようなライバルストーリーがなかったのも言えます(前二代王者が強過ぎた、、)

ただ、フィゲイレドにはそこも好敵手が現れました。

それが写真のブランドン・モレノ(メキシコ)

その愛嬌ある顔立ちとは裏腹にかなりの実力者で「ジ・アサシン・ベイビー」の異名があります。ニコニコしておいてかなりアグレッシブで挑発的、フィゲイレドもヒール感ありますが、モレノもなかなかのヒールっぷりです(笑)。

フィゲイレドが正統派ヒール役だとしたら、、

モレノは笑顔のいじめキャラ的なヒール感があります(あくまでもイメージです、、本当は2人ともいい人なはずです笑)

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ここではモレノの詳細の紹介は控えますが、、2人はフライ級に残る激闘を繰り広げ、結果は引き分けの王座防衛。試合内容は評価され、両者の知名度を上げるきっかけとなりました。

そして、、6月12日に再戦が決定!!!

ここで僕としてはフィゲイレドに負けてしまっては困るのですが、、すでにフィゲイレドは再戦発表をうけて「(前回の試合が)11月のアレックス・ペレス戦に続いて2ヶ月連続の防衛戦だった上に試合前に感染症よる腹痛に悩まされていた」とコメント。

これに対しモレノは「言い訳をするな」とコメントしており早くも火花を散らしています…!

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■最後に、、前王者ヘンリー・セフードとの試合はあるのか!?はたまた、まさかのUFC復帰なら堀口恭二!?

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最後に、フィゲイレドに注目されることといえばセフードとの対決はあるのか?ということです。

やはり、フライ級の前王者は強さはピカイチでした。なのでどうしても比べられてしまう、、、だが、幸いにも初代王者デメトリウスジョンソンはまだ現役(ONEで活躍中)、二代目王者のセフードもフィゲイレドが興味ある相手になれば現役復帰するだろう、とコメントしたことも。

特にセフードはまだまだこれからだっただけに、現役復帰が望まれるし、何よりフィゲイレドとの試合がみたい…!!!

そして日本のファンならみてみたいのが堀口恭二との試合!

なぜなら堀口はUFCでの適正階級はフライ級。いまもしもUFCに戻る(ないと思いますが)選択をしたらこのフィゲイレドと闘うことになるでしょう…!

フィゲイレドvs堀口恭二、この試合はファイトスタイル的にも噛み合う面白い展開になりそう…!

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ともあれ、まずはモレノとの再戦ですが、その先に待ち受けるか、、レジェンド達との試合。

これからもフィゲイレドの活躍から目が離せません!

おわり



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