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ゆきんこイーナと白ウサギのおうち

ゆきんこイーナと白ウサギのおうち

ゆきんこイーナはまっしろけ

誰でも一度はふりかえる。

ゆきんこイーナはまっしろけ

誰でも一度はふりかえる。

イーナは生まれた時からまっしろだったので

お父さんお母さんはイーナを人目から避けて大切に育てていきました。

イーナはゆきんこ白ウサギ

かわいいかわいい娘っこ

誰もが一度はふりかえる

だってこのコはかわいいから

そんなイーナも親もとから離れて学校にいく時期になりました。

イーナです。よろしくおねがいします。

イーナちゃんはもともと真っ白なのよ。みんな仲良くしてあげてね。

おい、見ろよ。アイツ真っ白けだ。

雪ん子だってさ。

白ウサギってなんだよ。耳ないじゃん!

心ない言葉にイーナは悲しくなりました。

わたし、みんなと違う。私だけ白いの。

白じゃダメなのかな?

イーナは学校に行けなくなって、家に閉じこもってしまいました。

お父さんもお母さんも心配です。

そんなある日、お友だちのビーナが訪ねてきました。

イーナ!元気?

元気じゃないよ。みんなが私を変な目で見てくるんだもん。

コレ、かしたげる。

ビーナはイーナにチョウを手渡しました。

コレはずっと私に寄り添ってくれたチョウよ。

きっとイーナにも寄り添ってくれるよ。

ビーナはチョウを手放すとチョウはイーナのまわりを飛びまわり、イーナに寄り添ってきました。

キレイなチョウね。すてき。

ヒラヒラ舞いあがるチョウを見ているうちに、

なにやらチョウがイーナにささやいていることに気がつきました。

イーナはチョウのおうちを折り紙で作り始めました。

わたしはゆきんこまっしろけ

ゆきんこまっしろ白ウサギ

わたしはかわいい白ウサギ

気がつくとイーナはたくさんのおうちをつくっていました。

チョウは喜んでその周りを飛んでいます。

イーナはビーナにウサギのおうちをみせました。

すごいじゃない!イーナちゃん。

なんかチョウも喜んでいるね。

ビーナ!わたし学校行きたいの。いっしょに行ってくれる?

いいよ。

するとどうでしょう!チョウは羽ばたいてイーナの背中につきました。

イーナもビーナのように自由に羽ばたき始めました。

今ではイーナは自由に学校に行けるようになりました。

今でも一度は振り返り見られるイーナでしたが

チョウをまとった今は前ほど気にならなくなりました。

だってビーナがそばにいてくれるから。

おしまい

ゆきんこイーナ ゆきんこイーナ

自分を信じて 走り出す

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!