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皆にとって、陽はまた昇っているのか?

この数字を見て、個人的にびっくりしていたので、深い考察は特にありませんが、投稿しておきたいと思います。

米ブラウン大学の研究によると、米国同時多発テロ(9.11)以来、アメリカが関わった戦争などで、本国や元々住んでいたところを離れざる終えなかった人々が(少なく見積もって)3700万人いらっしゃるそうで、その数は75年以上前の第二次世界大戦時と同じぐらいの数、とのこと。主に2000年代前半の、アフガニスタンやイラク等での避難民が多いようですが、最近だとシリアでの避難民も多数いらっしゃるそうで。

米国の「グローバルな対テロ戦争(Global War on Terror)」により、故郷を追われた人々の数は推計3700万人に達した。しかも、この数字は控えめな推計であり、その実数は最大で5900万人にまで膨れ上がる可能性がある。…報告書によると、この研究が調査対象としたのは、米国政府が武力紛争の開始あるいは拡大に明確な役割を果たした戦争のほか、ドローンによる空爆や戦場での助言、武器販売などの手法で戦闘行為に相当程度関与した戦争だという。しかし、避難民が発生する原因には複数の複雑な要素が絡むため、今回の報告書も、その原因として米国だけを名指ししているわけではない。…故郷を追われた人の数は8カ国で推計3700万人に達した。うち800万人は国外に逃れ、残りの2900万人はそれぞれの国内で避難を余儀なくされているという。

話を日本に引き戻すと、2020年9月26日に国連総会にて、ビデオ演説を順番に流す形式で、菅新首相の初外交スピーチが流れた模様。同スピーチの中で、昨今の新型コロナウイルス感染も踏まえて、『人間の安全保障』と『ユニバーサルヘルスカバレッジ』について言及されたそう。

新型コロナウイルス感染のような際に、一人一人に着目する人間の安全保障が語られ、ちゃんと医療的な保護も受けれらるというシステムも提供される、ということ。このような施策について、私の勝手なイメージだと『そんなもんでしょ』みたいな受け取り方をしている人が、自分も含めて多い気がする。これは日本という場所にいることでの”恩恵の一部”であるのだろうか。

この度の新型コロナのような、人間の安全保障は自国民に対して語られても、9.11を契機に強まっている、『反テロリズムとの戦い』において、攻撃をした先の方々の安全保障や健康問題まではカバーしていなよな、と感じたまでです。



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