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「本を囲んだ語り部屋」2023/11/19 澤円さん『メタ思考』

日曜朝のX(Twitter)スペース「本を囲んだ語り部屋
11/19は澤円さんの『メタ思考』を取り上げました!!

「メタ思考」で自由に生きようという澤さんのメッセージが印象的な本書、メタ思考を身につけると自分の視野の狭さに気づき、ひとつの価値観から解き放たれ、より自由な生き方ができるようになると書かれています。

不自由さの1つとして「他者との比較」がありますね。澤さんは他者と自分を比較しないためのやり方として「自分ひとりだけで楽しめるルール」を考えたらどうだろうかと提案されています。

そのとき有効なのは「エイリアス」という考え方だ。たとえば、会社にいるときの自分は、「わたしの一部の機能を提供している」だけのエイリアスと考える。エイリアスとは、別名、仮名のことであり、「印」という意味である。MacOSでは「リンク機能」を指す。リンクはいくつも増やすことができるし、削除しても本体には影響がない。エイリアスとは自分の一部であるが、アイデンティティとは切り離された「機能」にすぎないのである。

語り部屋では、澤さんの「エイリアス」、平野啓一郎さんの「分人」、深井龍之介さんの「自我と自分」など、自分をメタに捉えていくための考え方を行き来しながらワイワイ語り合いました。

自分と取り巻く環境との関係性にも目を向けながら、環境に応じた自分の特性を理解していくことは大事ですね。そしてその特性の理解を通じて、自分というものの多様性と可能性に気づけるようになるように思いました。

仏教哲学では「自分という存在を規定している境界線は思い込みでしかない」という考え方があります。自分以外のものがあるから自分が規定されると考える仏教哲学。自分というものは取り巻く環境に応じて常に変化し続けていくものと考えると、「自分」というものの捉え方もすごく柔らかくて良いとも思いました。

後半では今回の本をおすすめいただいた恵さんにも上がっていだきました。自分の中にマネージャーを持つという考え方をお話いただき、具体と抽象を行き来しながら自分と対話するためのヒントをいただきました。またそのマネジャーの視野を広げるためにもいろいろな場に行ってみることも意識しているというお話をきき、メタ思考を磨くためのヒントをいただきました!

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