「本を囲んだ語り部屋」2024/11/3井上一鷹さん『集中力』
日曜朝のX(Twitter)スペース「本を囲んだ語り部屋」
11/3は井上一鷹さんの『集中力』を取り上げました!
仕事中のみならず日常的に様々なメッセージや通知に囲まれ、集中して考えることが難しいと感じている人は多いのではないでしょうか?
本書は「知の深化」に欠かせない集中力を最大限発揮するにはどうしたらいいのか?を探求している本です。集中を生むための働き方の設計を意識すれば、高い自己肯定感のもとに仕事に集中できる人が増え、結果として「生産性」が上がっていくというメッセージには非常に共感します。
語り部屋では冒頭、どういう時に自分が集中できているのか、できていないのかについて語り合いました。この本ではスマホとつながるウェアラブルメガネ「JINS MEME」でのデータから明らかになったことが書かれており、時間・場所・場合の環境を整えることの重要性を指摘しています。モデレータ仲間もこの「JINS MEME」を利用して自分の集中状態について振り返りしていたことを話してくれました。改めて自分がどんな状況で集中できているのか、できていないのかをちゃんと認識できていることが大切だと感じました。また集中と思考との関係についても考え、集中力と思考力のマトリクスの4象限の中で今の自分が必要としているポジションを捉えて、それに合わせた場所や時間・場合を用意することが大事だと気づきました。
またチームの関係性と集中力の関係についても語り合いました。チームにおける集中力を高めるためにはチームメンバーの関係性が重要である一方で、関係性構築に対して使用するリソースのバランスをどのようにとるかも大事ですね。リソースを大きく使う初期段階や、生産性を考えながら深い関係性を維持する段階など、集中力という視点からチームを捉えるとまた新しい気づきがありました。個人としての集中力の高め方とチームとしての集中力の高め方のそれぞれを重ねながら、本当に大事なことにどのようにフォーカスできるかは日常の観察の積み重ねが大事なように思いました。
最後は「やりたい・やらないといけない」✕「集中できる・集中できない」のマトリックスから、どの象限の集中力を考えるかという点で語り合いました。また集中に入るためのアプローチと集中を維持するためのアプローチも異なるという指摘もあり、自分やチームにとってどのような集中力を対象に捉えていくかの大切さに気付きました。またアロマなど五感をスイッチにした集中への入り方のついてもシェアがあり、自分では気づいていなかった集中への入り方は新鮮でした。普段接している周囲の人と集中力への入り方についてシェアし合うと、チームとしての新しい集中のあり方が見えてくるかもしれませんね。